某ファンサイト管理人の音楽随想記

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音楽を殺したのは誰?(その1)

2013年06月29日 | 【徒然随想】

最近の音楽は本当に質がガタ落ちで、聴くに値しない/お金を払うに値しない物で溢れているように感じます。ヒットチャートといわれる業界の枚数工作及びあざとい若年層煽り商法の成果ランキングをみると・・・もう何も語る気もしません・・・。でふと思ったのですがなぜここまで音楽の質が落ちたのはなぜだろう・・・???

私なりの原因探索の結論の一つは、音楽制作が音を波形で処理しはじめた事です。

音楽制作がデジタル化されるにつけ、音楽は何度でもやり直しがきき、テクニックのなさは技術で適当に補正が可能だし(もちろん当事者はそう思ってないかもしれませんが)、音を聞く限り音楽に対する真摯さ、真剣勝負みたいな魂が次第に現場/業界から抜けていったように思います。

アナログ時代は、やり直しは時間も資材的なコストかかるし心理的なプレッシャーも大変だったろうし、なにより音楽的にきちんとしたプロでなければ対応できない世界であったろうと思います。またシンガーをはじめ、デジタル的なごまかしもききません。またデジタル機材がなかった時代は演奏技術も要求されるので、きちんとした演奏家や関連する多くの人材が音楽制作に関わっていたと思います。つまり、音楽を波形で処理する前は(アナログ時代)はきちんとした音楽家がきちんとした緊張感を持ってきちんとした音楽をやっていたのだと思います。真剣勝負の世界ではなかったかと。。。

翻って現代です。デジタル機材で素人の参入が簡単になりそんな音で溢れかえった音楽の世界では、イージーでゆるい、どうでもいい「音楽」が普通に流通する事になってしまいました。もちろん新たな才能の参入が簡単になった側面もあると言えますが、「悪貨」の流通の方が圧倒的になってしまったと言えます。

その結果、悪貨(安易にお手軽に制作された素人音楽)は良貨(魂が込められた真剣勝負音楽)を駆逐してしまった。これが現在の状況ではないかと感じています。お金を使うに値しない音がやけに耳につきます(^^;

 



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