某ファンサイト管理人の音楽随想記

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最近のAKB商法に思うこと・・・

2013年06月24日 | 【徒然随想】

先日音楽CD売上ランキングのニュースを見ました。何でもAKBが何かの記録だったそうです。

でも私の身の回りでは驚くほどAKBの話題なんて聞きませんし、何よりあんなに売れているはずのAKBの楽曲を知っている人は殆どいません。不思議なほどです・・・。更には、最近のヒット・チャートって世の中の指標にはなっていない事は既に多くの方が知っているのに、わざわざこれをニュースにするメディアの感覚がわかりません。もっとも何かのパワーがマスメディアの裏で動いているのも周知の事実のようですが(汗)。

まぁそれはそれとして、思えば戦後しばらくして「アイドル」が誕生した頃から、若年を扇動して音楽をビジネスにするという業態が徐々に普遍化してきたように思います。言い方をはっきりさせれば、性的なフェロモンを撒き散らして若年層にお金を使わせる業態という感じでしょうか・・・?特に女性は、性的な事をオープンに出来ない風潮が日本では長く続いてきましたから、男性アイドルへの煽情を音楽を通じて発散させる手法が一気に開花したと言えるでしょう。"ジャニーズ"や"御三家"が若い女性に訴え、"三人娘"が主に男性に訴えてきたのは、ベールを剥がして言えば、性的なフェロモンを「音楽」というツールで覆い隠して(あからさまにする恥じらいが社会的通念として存在していたから?)ビジネスに昇華させたからだと思います。でもこれらの時代の救いは、音楽は音楽としてプロが携わっていて、厳然たる質的なレベルが保たれていた事。だからアイドル・ソングと言えども現代まで残っている良い曲も沢山あります。音楽と”煽情”は微妙な、いや絶妙なバランスで両立していたと言えます。

そして現代のAKB商法です。

秋元という人は、おにゃんこの段階で、性的フェロモンを表ビジネスとして直接利用し結び付けける事へのためらい(暗黙の社会的な規律/羞恥心から)を一気にとっぱらい、「性風俗」的性フェロモンと音楽ビジネスを一気に結び付けてしまったように思います。だから彼女達は歌唱力や踊りの上手さは殆ど問われることはなく、極論で言えばその女の娘(こ)が持つ属性としての魅力/性的フェロモン魅力を前面に出すビジネスと成立させてしまいました。芸能的スキルは無い方が却ってその人の魅力だったりする事も、端的な例ですが成立しています。歌の音程のふらつきさえも魅力だったりします。なお、彼が”女性アイドル”だけに絞っているのは、業界に長く棲息している秋元氏が、君臨するジャニーズ事務所との対立を最初から避けた巧妙な”計算上”のもと言えるかと思います。

そしておにゃんこの進化系としてのAKBですが、世間の多くの目は「風俗系ビジネス」と揶揄したりしていますが、すでに業界のモラルや規律、羞恥心などは完全に取っ払って殆ど音楽をツールにした「風俗ビジネス」になってしまったような印象がりあります。もちろんメンバー個々人を非難してしているのでは全くなく、ビジネス・モデルとして俯瞰して今の業態をみた印象ですが・・・。

メディアを通じたキャバクラ商法のマス化/普遍化とも言えるかと思います。

ここからは音楽を愛する者からの発言ですが、秋元さんにはもう音楽を金儲けの手段にせずにもっと直接的に性的なものを商品化して頂きたいと願っています。そうすれば、純粋に音楽で生きている人達を別の土俵として分けてあげらるし、売上枚数の話題も性フェロモンビジネスから切り離して、音楽としてきちんと評価される事が出来ます。そう、音楽と風俗を分けて頂きたいんです。

今のように、音楽を手段にして若者からお金を巻き上げるビジネスと、きちんと音楽の力を信じて活動しているミュージシャンがAKBビジネスと一緒くたにされている状況は音楽ファンやミュージシャン、何より「音楽」そのものがかわいそう過ぎるように感じます。昭和の時代と違って音楽の質がここまで落ちているのももう看過できません・・・。

ちなみにこんな気持ちでいるのは私だけでしょうか???



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