画家「犬塚勉」。
お世話になっている、東京のプロデューサーさんから、若くしてなくなられた犬塚さんの話を聞きました。
ネット上で幾つかの画像を見ることはできましたが、もっと知りたいと思い書籍(画集)などを調べて
みましたが、見つける事ができませんでした。
調べていくうちに毎年「せせらぎの里美術館」(奥多摩)で展覧会をしているそうです。
(遠いのでなかなか行けそうもありませんが)
その美術館のHPで、新装版「犬塚勉作品集」(改訂第4刷)を販売しておりました。
さっそく、購入しました。
犬塚さんは1949年10月15日生まれ(あっ、私と同じ月日の誕生日ですね、)、1988年38歳で亡くなっています。
製作ノートなども残されております。
そのノートには、
「自然は命がけの厳しさを要求する。並の生きる意志で立ち向かえる相手ではない。自然の命、その
厳格で絶対的な法則性が春の野の一輪のスミレの花にさえ充満している。本当にそれが見えるか
真冬の北岳の稜線の風、ピッケルでかろうじて体を保持しながら、ピークをめざした。
あれが風である。」
そして、「自然を描くのであって風景を描くのではない」ともあります。
「水がうまく描けない。水を見てくる。」といって谷川連峰へ。
赤谷川本谷から平標山へ向かう途中、悪天候のため遭難。
尾根に出たところで力尽き永眠されたと聞きます。
短くも太い壮絶な生き方をされた方ですね。
昨年、NHK教育の「日曜美術館」で放映されたといいます、その時は画集の在庫がなくなってしまった
そうです。
それから、今年5月に改訂第四刷が出版され、それが先日手元に届きました!
公式HP画像にでていないものを少しアップします。
作品の殆どが、キャンバスや板にアクリル絵の具です(油絵や紙などもありますが)。
ネット画像ではわかりませんでしたが、画集を見ると、その筆のタッチまでも見えてきます、
きっと原画を見る事が出来れば、それは感動と言うありきたりな言葉では表現できるものでは
無いのでしょうね。
犬塚さんの描くスーパーリアリズム、自然の息吹を感じるのはきっと私だけではないのでしょうね!
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