日々是好日

撮った写真や思っていることなどを気の向くままに書いています。

宿根スイトピー

2022-06-21 07:00:00 | 植物

スイトピーは春の代表的な花。

でも、夏に咲いているスイトピーもある。

それは「宿根スイトピー」「サマースイトピー」とも呼ばれている。

ずっと昔、庭に植えたことがあった。

ひげ根がどんどん伸びて、背も高くなり2m以上にもなってしまい、手が付けられなくなってしまったので、上の部分を芯止めしなければならないほどだった。

それでも、普通のスイトピーより少し小さいくらいな可愛い花がたくさん咲いてくれたので、切り花にして飾ると長持ちしたので、重宝させてもらった。

 

 

こうして何種類も植えると、全部の株が絡まってしまうので、どの株の花が白だったのだか、ピンクだったのかも分からなくなってしまうほど、どんどん伸びる。

 


 

学名:Lathyrus odoratus

英名:Sweet pea

別名:ヒロハノレンリソウ、ジャコウエンドウ(麝香豌豆)

科名・属名:マメ科 レンリソウ属

原産地:ヨーロッパ

 

 

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モナルダ

2022-06-20 07:00:00 | 植物

まるで線香花火のような花「モナルダ」は顔を近づけると、ちょっとミントに似た香りがする。

その香りがイタリア原産のベルガモットオレンジと似ているので「ベルガモット」と別名がある。

本家のベルガモットオレンジは皮から取れる精油が香料として利用されているが、こちらの「ベルガモット」はハーブとして料理やお茶などに利用されている。

和名では「タイマツバナ(松明花)」と呼ばれているが、これは「モナルダ・ディディマ(Monarda didyma)」という品種のこと。

モナルダ属には幾つか品種があり、「ヤグルマハッカ」と和名がついている「モナルダ・フィスツローサ(M. fistulosa)」などもある。

実際のところ花はよく似ているので、タイマツバナヤグルマハッカなのかはいまいち良く分からず、区別がつかない。

 

[モナルダ・ディディマ=タイマツバナ]

上に飛び出している花を見ると、やっぱりシソ科だと分かる。

 


 

学名:Monarda didyma

英名:Bergamot、Oswego tea

和名:タイマツバナ(松明花)

科名・属名:シソ科 モナルダ属(ヤグルマハッカ属)

原産地:北アメリカ

 

 

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佐原(再訪)

2022-06-19 07:00:00 | 国内旅行

同じ県内にあるので「佐原」にはもう何度となく足を運んでいる。

そろそろ花菖蒲の見頃が終わってしまう、と聞いたので花菖蒲を見るために今年もまた「佐原」を訪れてみた。

 

 「水郷佐原 あやめパーク」 

この日はあいにくの小雨だったが傘をささずに歩けた程度なので、花菖蒲見学にはちょうど良かったのかも。

花菖蒲が見られるのは香取市(かとりし)が運営している「水郷佐原 あやめパーク」

(以前は佐原市だったが、現在では市町村合併で香取市と名前が変わっている)

このパークに植えられているのは花菖蒲、でも「あやめパーク」とは?

多分、「あやめ」の方が一般的受けするからなのかもしれない。

パーク内は広さが8ヘクタール、その中に川・島・橋などを配してあり、ほとんどの場所に花菖蒲が品種ごとに植えられていた。

 

花菖蒲はちょうど見ごろだった。

すべてに品種名が書いてあったので、自分好みの花を見つけたりしながら1時間ほど散策した。

 

池の中にはスイレンも。

パークを出て、次に向かったのは「十二橋巡り」。

パーク内にも小さな舟(サッパ舟)はあったのだが、それには乗らず、外に出て「加藤洲十二橋巡り」の方の少し大きな舟に乗ることにした。

 

 「加藤洲十二橋めぐり」 

佐原は水郷なので、かつては家と家の間には縦横に水路が張り巡らされていて、そこを行き来するために笹舟のような形をした「サッパ舟」と名付けられた小舟を利用していた。

そんな中で、常陸利根川の南岸にあった加藤洲地区は、昔は孤島だった場所で、地区内を流れる新左衛門川の両側に並ぶ民家をつなぐように12本の橋が架けられていた。

現在では11本が現存していて、その橋の下の水路を舟で巡るコースが「加藤洲十二橋めぐり」で、舟の乗り場は「あやめパーク」から出てすぐのところにあった。

 

ここから1時間のコースに出発した。

12人乗りの舟に女性が7人と男性の船頭さん1人の8人が乗った。

以前も乗ったことがあったのだが、その時とはコースが違っていて、今回は珍しい体験ができた。

それが2ヶ所の閘門(こうもん)を通ったこと。

閘門とは水位の異なる河川などに設けられ、舟を通航させるための施設のこと。

最初に舟は水位の低い加藤洲にある水路を走っていた。

そこから水位の高い常陸利根川に出なければならない。

 

① 陸にいた係員が閘門入り口の鉄の扉を開け、舟が入ったらそれを閉める。

② 閘室内の舟はエンジンを止め(川に出るまでは船外機を使っていた)、閉じ込められているようにじっとしている。

③ 出口側の扉を少しずつ上げていくと水が徐々に流れ込んできて、水位が常陸利根川と同じになった時、出発する。

 

これが閘門のシステムだった。

閘門という言葉も初めて知った。

それからしばらくは広い常陸利根川を一気に走った。

そしてまた今度は少し大きな閘門から入り、水位の低い加藤洲に戻った。

 

この閘門には信号機があり、青になったら閘室に入れる。

前にもう一隻舟がいて、2隻同時に入った。

今度は水位の高い常陸利根川から低い方へ向かったので、先ほどとは全く逆の操作をした。

この閘門は係員がいなく、船頭さんが手動でレバーを引いて門の開閉をしていた。

 

ここから「加藤洲十二橋めぐり」が始まった。

狭い川なので、船頭さんは船外機ではなく櫓(ろ)に変えてゆっくりと進んだ。

川の両側にはアジサイが満開になっていて雰囲気がとても良く、船頭さんは11本の橋の名前と由来などの説明をしてくれながら、舟を漕いでくれた。

それぞれの橋は全く違った顔を見せていた。

「憩いの橋」と名付けられた場所には売店があり、舟から買い物ができるようにもなっていたが、この日はお休みだった。

説明によると、昔はこの橋すべてが川の右岸にあった家のものらしく、左岸に道路があってそこに行くためのものだったとか。

(現在は観光名所なので市が整備と管理をしている)

 

[水仙橋]

 

[おもいで橋]

昔の橋に近い姿、現在は渡ることができないらしい。

 

「十二橋めぐり」を終えた後は次の見学地の町並みの方へ移動した。

約30分の車での移動だった。

 

 「佐原の町並み」 

佐原は利根川の水運によって江戸時代から繁栄してきた町。

市内を流れる小野川の両岸には、古い商家、レンガ造りの家、酒造所、護岸には「だし」と呼ばれる荷揚げ場などが並んでいる。

こうした古くからの落ち着いた風格のある場所一帯は「伝統的建造物群保存地区及び景観形成地区」に指定されている。

 

[街並みと小野川]

 

そんな小野川に沿ってお店をのぞいたりしながら歩いていくと、伊能忠敬の生家があった。

生家は内部の見学ができるようになっていて、裏庭には忠敬の銅像も立っていた。

 

『伊能家は酒や醤油の醸造などを営む佐原の名主で、その家に忠敬は17歳で婿入りし、50歳で隠居。

その翌年から日本国中を測量してまわり、初めて実測による日本地図を完成させた。』

と、このような説明が書いてあった。

 

伊能家の前にあったのが、有名な通称「じゃあじゃあ橋」と呼ばれる橋で、正式名称は「樋橋(とよはし)」

この橋は江戸時代初期に造られ、農業用水を水田に送るために架けられた大きな樋(水を運ぶ装置)で、あふれ出す水が川に流れ落ちる音から「じゃあじゃあ橋」になったらしい。

 

まだ水が流れていない。

 

1日数回観光用に流している。

これは午後3時に流れた時。

 

こうして昔の雰囲気を味わいながら佐原の町歩きは終わった。

 

 

 

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ハタザオキキョウ(旗竿桔梗)

2022-06-18 07:00:00 | 植物

梅雨の時期に咲く、紫色の花といったら紫陽花、花菖蒲、ラベンダーなどが思い浮かぶ。

紫色の花は鬱陶しくて気持ちも沈みがちな梅雨の時期に、何となく涼やかで、気持ちを明るくさせてくれるような気がする。

この「ハタザオキキョウ(旗竿桔梗)」もそれらの紫色の花の仲間に加えたい。

 

 

「ハタザオキキョウ」の別名は「カンパニュラ・ラプンクロイデス」でカンパニュラの一種。

元々カンパニュラは、地中海沿岸に自生しているキキョウ科の花で、ベル(釣り鐘)のような形をしている花。

ところが、種類が多く500種類以上もあるらしく、それぞれに様々な名前が付いているのだけれど、とても覚えられない。

だから日本名の方が言いやすく、「ハタザオキキョウ」と呼んでしまう。

長く伸びた旗竿に咲くキキョウの花、イメージしやすい名前だと思う。

でも、キキョウと名が付いていて花はキキョウにそっくりだけど、ホタルブクロ属なんですよね。

 

 


 

学名:Campanula rapunculoides

英名:Creeping bellflower,Rampion bellflower

和名:ハタザオキキョウ

科名・属名:キキョウ科 ホタルブクロ属

原産地:ヨーロッパ、西アジア、コーカサス地方

 


 

 

 ちょっと余談 

「カンパニュラ」と検索していたらYouTubeでリスト作曲のピアノ曲、「ラ・カンパネラ(La Campanella)」に行き当たった。

カンパネラは イタリア語で「鐘」という意味。

曲名は知らなくても聴いてみたら誰でも思い当たる曲だと思う。

YouTubeでそれを弾いていたのが「辻井伸行」さんで、オーストリアで演奏された時の様子だった。

辻井さんだったからなのか、年齢によって涙もろくなってしまったためなのか、聞いているだけで涙が出てくるほど感動してしまった。

 

 

 

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トクサ(木賊)

2022-06-17 07:00:00 | 植物

ウォーキングコースの道路脇と空き地の斜面に「トクサ(木賊)」がきれいに並んでいた。

竹のような節があり、真っすぐに伸びた茎、柔らかな優しい緑が和風の庭園に似合いそうだと思いながらカメラに収めた。

この草は「木賊」のほかにもう一つ「砥草」とも書く。

その由来は・・・

茎を触ってみるとザラザラしている、これは茎の表面に珪素が含まれる突起がたくさんあるからで、古くからこのザラザラを利用して木材や金属の研磨剤として使われていたから。

磨かれた木にしてみれば、痛めつけられたのだからこの草は賊ということになる。

だから「木賊」となり、もう一つの「砥草」はそのまま「砥ぐ草」→「砥草(とくさ)」になったらしい。

別の説に、この草は乾燥させると木賊(もくぞく)という漢方薬になるからというのもある。

「トクサ」は研磨剤や漢方薬として利用されている、結構有用な植物のようだ。

 

 

 

 


 

学名: Equisetum hyemale

英名 :Scouring rush, Horsetail

別名: ハミガキグサ、ヤスリグサ、ミガキグサ

科名・属名:トクサ科 トクサ属

原産地:日本を含む 北半球温帯地方


 

 温泉の話 

大好きな会津地方、その中の南会津町に「木賊温泉」がある。

名前はそのまま「とくさおんせん」と読む。

ここは平安時代に発見された歴史ある温泉で、宿が数軒あるだけの小さな集落。

その昔、あたり一帯に「トクサ」が群生していたから「木賊温泉」と名付けられたとされている。

辺鄙な場所にあるので、車でしか行けない温泉なのにマニアにはとても人気がある。

それは、川沿いの露天風呂のおかげ。

この露天風呂、目の前には川が流れ、解放感いっぱいの野趣あふれるダイナミックな岩風呂で、それに加えて温泉は湯船の底から湧き出している、足元湧出泉。

これだけ良いこと尽くめの温泉なのだから人気があるのは当たり前なのかもしれない。

 

 

コメント (3)
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