梅雨の時期に咲く、紫色の花といったら紫陽花、花菖蒲、ラベンダーなどが思い浮かぶ。
紫色の花は鬱陶しくて気持ちも沈みがちな梅雨の時期に、何となく涼やかで、気持ちを明るくさせてくれるような気がする。
この「ハタザオキキョウ(旗竿桔梗)」もそれらの紫色の花の仲間に加えたい。
「ハタザオキキョウ」の別名は「カンパニュラ・ラプンクロイデス」でカンパニュラの一種。
元々カンパニュラは、地中海沿岸に自生しているキキョウ科の花で、ベル(釣り鐘)のような形をしている花。
ところが、種類が多く500種類以上もあるらしく、それぞれに様々な名前が付いているのだけれど、とても覚えられない。
だから日本名の方が言いやすく、「ハタザオキキョウ」と呼んでしまう。
長く伸びた旗竿に咲くキキョウの花、イメージしやすい名前だと思う。
でも、キキョウと名が付いていて花はキキョウにそっくりだけど、ホタルブクロ属なんですよね。
学名:Campanula rapunculoides
英名:Creeping bellflower,Rampion bellflower
和名:ハタザオキキョウ
科名・属名:キキョウ科 ホタルブクロ属
原産地:ヨーロッパ、西アジア、コーカサス地方
ちょっと余談
「カンパニュラ」と検索していたらYouTubeでリスト作曲のピアノ曲、「ラ・カンパネラ(La Campanella)」に行き当たった。
カンパネラは イタリア語で「鐘」という意味。
曲名は知らなくても聴いてみたら誰でも思い当たる曲だと思う。
YouTubeでそれを弾いていたのが「辻井伸行」さんで、オーストリアで演奏された時の様子だった。
辻井さんだったからなのか、年齢によって涙もろくなってしまったためなのか、聞いているだけで涙が出てくるほど感動してしまった。