一面に咲いている「ルピナス」を見るとやっぱり「すごい!」「見事!」としか言葉が出てこない。
ルピナスは「昇り藤」と言われるだけあって、天に向かって真っすぐに伸びていく姿を見ると、その存在感に圧倒されてしまう。
たくさんある品種の中には花房が1m以上にもなるものもあるらしい。
学名:Lupinus
英名:Lupinus
和名:昇り藤
科名・属名:マメ科 ルピナス属
原産地:アメリカ、アフリカ、地中海沿岸部
昔々、一面のルピナスが咲いている写真を見たことがあった。
そこはニュージーランド南島、マウントクックの麓にあるテカポ湖畔だった。
その風景にずっ~と憧れていて、やっと念願が叶い、十年前に訪れることができた。
ニュージーランドは南半球のため、ルピナスの最盛期は11月〜12月ごろ。
だから行ったのは12月初旬、ちょうどルピナスの最盛期だった。
「善き羊飼いの教会」と「ルピナスの群生」、まるで絵葉書のような光景に、それはそれは感動したものだった。
ところが少し前にテカポ湖に行ってきたという友人の話を聞いて驚いた。
感動ものだったあの光景も既になくなってしまったとか。
観光客が多すぎていたずらされて困るのか、教会の周りには柵が張り巡らされ、ルピナスは柵の外に少しだけしか咲いていなかったらしい。
なぜルピナスが咲いていないのか?
その理由は、ニュージーランドにとってルピナスは外来種だから、数年前から本格的な駆除をしているのだとか。
このような話を聞くとやっぱりあの時に行っておいて良かったと思う。