映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

8人の女たち ドヌーヴ

2009-05-27 20:46:24 | 映画(フランス映画 )
フランスの女性スターたちを集めてのミステリー。色彩感覚に優れる作品で、ミュージカル的な楽しさもある。雪の中のお屋敷での殺人劇

大雪の降る中、お屋敷のご主人がナイフで殺されているのが発見される。人の移動は困難な場所のため、お屋敷の中にいた7人と殺された主人の妹の誰かが殺したようだ。犯人探しで8人の女性によるお互いのこれまでの悪事の暴きあいが始まる。

殺された主人の妻であるカトリーヌドヌーヴが中心の展開。妻の母親、ドヌーヴの妹、二人の娘、エマニュエルべアール演じるメイド、黒人の召使が室内にいて、主人の妹ファニーアルダンもここにきた形跡がある。途中までいったいどういう結末になるであろうとやきもきした。一瞬アガサクリスティ「オリエント急行殺人事件」ばりに全員犯人と思ったくらいだ。

ほとんどがセットで撮られる。男性の出演者は主人以外はいない。女性だけで映画を構成するのは意外に難しい。女性中心の日本映画というと、成瀬巳喜男監督「流れる」がある。それでも宮口精二や加東大介とか男性は出てくる。そうでないと映画が成り立たないからだ。
そういった意味では女性映画として成功した方かもしれない。皮肉なことに監督のフランソワーズオゾンはゲイらしい。不思議なことだ。色彩感覚の美しさは同じゲイの監督ペトロアルモドバルを思わせる。

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