映画とライフデザイン

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座頭市と用心棒  勝新&三船

2010-10-29 05:58:57 | 映画(日本 昭和35年~49年)
「座頭市と用心棒」は大映の衰退期の昭和45年に起死回生で制作された。勝新、三船のゴールデンコンビによる時代劇である。「用心棒」三船敏郎と対決する勝新太郎の座頭市を、当時東宝所属であった岡本喜八監督がメガフォンをとる。



市こと勝新が昔訪れた村にやってきた。以前は静かな村だった。今はやくざが仕切っている。剣の達人である盲目の市にはとらえたら100両という賞金がかけられている。その話を村のやくざの用心棒であった三船敏郎が聞く。三船は金がかかった仕事しかしない男である。しかし、三船は「メクラ」を殺すと化けてでるからと取り合わない。そんな二人が出会う。市は斬りかかる三船の剣を巧みに避ける。その腕前を知った三船は飲みに誘う。そこには美人のおかみ若尾文子がいた。そんな二人は金の利権絡みの村の抗争に巻き込まれていくが。。。

座頭市の初期の作品では、まさしくやくざの匂いが勝新にぷんぷんしている。殺気じみている。夜の場面の剣の場面は劇場で見ると怖い。映画館の暗闇がはえる画像である。
一方用心棒三船には、遊び人浪人の匂いが強い。黒沢明監督「用心棒」は脚本の面白さと脇役のうまさが冴える。当然「椿三十郎」も同様だ。

そんな二人が見せる剣の対決は、彼ら独自の作品に比較するとそんなに凄味は感じさせない。
この当時でいえば、ジャイアント馬場が来日するジン・キニスキーやブルーノ・サンマルチノと繰り広げる勝負のようで、結果はネタばれになるから控えるが、要は上記プロレス対決のような感じだ。
しかし、ここで際立つのは宮川一夫の撮影だ。黒澤明「羅生門」をはじめ溝口健二の作品で腕をふるったカメラマンだ。職人芸だけああって、これが実にうまい。三船の表情、勝新の表情をもっともよく映している。監督の腕とも言えるかもしれないが、映像コンテの選択が実にうまいように思えた。



脇役は滝沢修、常田富士夫、嵐寛寿郎など豪華だ。さすがというべきか滝沢修の演技がうまい。若き日の岸田森がいい味出している。細川俊之はまだ円熟味にかけている気がする。
当然若尾文子は美しい。宮川一夫のカメラと彼女の美貌とは相性がよいようだ。
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