映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

赤い橋の下のぬるい水  今村昌平

2008-12-10 06:40:28 | 映画(日本 2000年以降主演女性)
映画復活してから、どうも性にかかわる映画ばかり見ている気がする。
意識していないのだが。。。

今村昌平は日本の監督の中では一番好きな監督の一人である。
日経新聞の「私の履歴書」に連載されたことがあった。毎日が楽しみであった。いかにも仕事師である。昭和30年代後半から40年代前半にかけての映画製作エピソードは狂気に迫るものがあったと記憶している。

晩年は年を取ったせいか、田舎の小さい町でロケをした作品「うなぎ」「カンゾー先生」そして「赤い橋の下のぬるい水」は暖かい作品である。

「赤い橋の下のぬるい水」は、リストラされて職探し中の役所広司が主人公。ホームレスの北村和夫に北陸の赤い橋のそばに壺の宝物があるといわれて訪れる。
そこには倍賞美津子、清水美紗の母娘がいた。清水美砂がスーパーに買い物に行くところを追っていくと、彼女が股から水を漏らしながら万引きするのを目撃する。
役所は万引きの場所で彼女が落としたアクセサリーをもって、赤い橋のそばの家を訪れる。家に上がったあと、彼女と結ばれ、実は彼女がいわゆる「潮吹き」の女性だと知る。。。。気がついてみると役所はその町にとどまってなれない漁業関係の仕事をする。そして身体に水がたまったことをサインする清水美砂と結ばれる。
ぬるい水とは、彼女が大量に吹いた「潮」の水が排水口から流れ行くことの事を言う。

うなぎのコンビの再現である。今村昌平の作品は芸達者が脇を固めるがこの作品もそうだ。坂本スミ子、倍賞美津子は以前コンビを組んだ仲間。北村和夫は小学校からの今村の同級生である。小学校ではさぞかしお坊ちゃんだったのであろう。それにミッキーカーチスや中村カツオ、妙な黒人学生ランナーが加わる。

ほぼ遺作に近い作品だが、ほのぼのと2時間を過ごせる。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 市況悪化をのりきれるか? | トップ | WASABI ジャンレノ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

映画(日本 2000年以降主演女性)」カテゴリの最新記事