映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

映画「彼女が水着に着がえたら」 織田裕二&原田知世

2013-09-17 18:23:57 | 映画(日本 1989年以降)
映画「彼女が水着に着がえたら」は89年バブル絶頂時につくられたホイチョイプロダクションの作品だ。
人気絶頂の原田知世のお相手となるのは、「東京ラブストーリー」でブレイクする前の織田裕二だ。

ホイチョイプロダクションによる前作「私をスキーに連れて行って」は今もって色あせない若者のバイブルだと思う。スキー人口が減りゲレンデが寂しくなっても、冬になればこのdvdを見て冬のリゾートを楽しもうとわくわくする人は多い。
「彼女が水着に着がえたら」は一転マリンスポーツが基調となる。スキューバ好きの人口は今も昔も変わらないのでは?今の若者が見ても十分楽しめるのではないだろうか?何しろこの作品での水上バイクなどの使い方は凄すぎる。

アクション映画を見ていると錯覚するほどだ。しかも、桑田圭祐の歌が全開、これほどまでサザンの曲が映像にマッチしている映画はないだろう。

朝鮮戦争時、戦争成金のチャーター機「ドラゴンレディ」が、宝石を積んだまま相模湾上空で墜落し海底に沈んだ。映画ではその財宝を自分のものにしようと狙う中国人の一味が映される。
22歳のアパレル会社OL・田中真理子(原田知世)と同僚の恭世(伊藤かずえ)は大のスキューバ・ダイビング好きだ。金持ちのプレイボーイ・山口(伊武雅刀)に誘われ、豪華クルーザーのアマゾン号に乗り込んだ。二人はクルーザーの仲間とともに深く潜る。皆とはぐれた際に海底で飛行機らしき残骸を見つけた。ところが35Mまで深く潜りすぎたことに気づき、慌てて水上に戻る。
そこでヨットのツバメ号を操る大塚(谷啓)と吉岡(織田裕二)に助けられた。その晩、アマゾン号のパーティに戻り、二人は突然襲ってきた大塚らに連れ去られる。アマゾン号の仲間も追う中、海辺の店に逃げ込む。しかし、これはアマゾン号とツバメ号の恒例の女の子争奪ゲームだった。
店内の写真パネルを見て、今日見た飛行機だと真理子が海底の残骸について話すと皆はびっくりする。山口と大塚はともに財宝探しをしていたのだ。そんな中真理子と吉岡はお互いに好意を持つが、なかなか素直に心を打ち明けることができない。そうしているうちに大塚が何者か怪しいボートに襲われて入院。その間に飛行機も引き上げられてしまった。真理子と吉岡は「山口の仕業に違いない」と腹を立てる。実は襲った犯人は恐るべき第三者だったが。。。

原田知世もそうだが、ベリーショートヘアの伊藤かずえ のメイクがまさに昭和の終りのメイクだ。

眉毛が濃い。そんな彼女たちがスキューバで泳ぐのは、湘南ベイエリアだ。いきなり海の中のシーンになり、水中スクーターが出てきて、集団でダイビングを楽しむ。ここで流れるのはサザンの「ミスブランニューデイ」だ。カラオケでさんざん歌ったなあ!この曲は。いかにもホイチョイ映画らしい盛り上げ方だ。
そのあとも海上を走るはずのホーバークラフトが陸上を走って、車と競争するシーンなんて凄いなあと思う。これってもしかしてコンプライアンス上ヤバいんじゃないと心配してしまうが、89年当時だとまだまだ引っかからなかったのかもしれない。

映画のストーリーはたいしたものではない。
それよりも、今から24年前の遊び人の偶像を見て楽しむといった感じだ。
ホイチョイプロダクションは本当にすごい。このあと91年に湘南を舞台に映画「波の数だけ抱きしめて」を製作し、94年に「東京いい店やれる店」を出版する。そういえば、今人気絶頂の「今でしょ」の現代国語の林修先生が若手芸能人恋愛講座を最近テレビでやった時、引用したのがこの本だ。この本の凄味は別に語りたい。


テーマ曲が「さよならベイビー」、調べて初めて知ったがサザンにとって初めてのオリコン№1だったそうだ。てっきり「いとしのエリー」だと思っていた。89年生まれて初めて東京から大阪に異動した時だった。車の中でFM802をよく聴いた気がする。ビーチボーイズの「ココモ」も同じくらいだったかな?よく流れていたなあ。未知の場所で彷徨った思い出がよみがえった。

参考作品

彼女が水着にきがえたら
原田知世&織田裕二で昭和の終わりを楽しむ


波の数だけ抱きしめて
中山美穂&織田裕二


私をスキーに連れてって
これを見たらスキーに行きたくなる

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 矢沢永吉の誕生日に | トップ | 映画「タイピスト!」 デボ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

映画(日本 1989年以降)」カテゴリの最新記事