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映画「アメリカンハッスル」 クリスチャン・ベイル&エイミー・アダムス&ジェニファー・ローレンス

2014-07-25 19:58:10 | 映画(洋画 2013年以降主演男性)
映画「アメリカンハッスル」は2013年公開のアメリカ映画だ。
本年度アカデミー賞にはかなりのノミネートがされた。残念ながら、受賞ならなかったが、ここまでノミネートされるには何かあるはずだと思っていた。
今回dvd化され、見てみたら実に面白い。

1978年の実話に基づく、詐欺師とFBIが組むなんて日本では想像もつかない事件を描いている。
このとんでもない発想を描く脚本がお見事である。同時に現代アメリカ映画を代表する4人の俳優が見せる演技の水準が高い。
70年代前半に流行ったポップスとあわせて、リズミカルにストーリーが進む。 途中でだますほうとだまされる方との駆け引きがわかりづらくなる部分があったが、基本的には十分楽しめた。

クリーニング店を経営するアーヴィン(クリスチャン・ベイル)には詐欺師の裏の顔があった。相棒で愛人のシドニー(エイミー・アダムス)とコンビを組み荒稼ぎをしていた。

ところがFBI捜査官リッチー(ブラッドリー・クーパー)がカモのふりをして近づいてくるのに引っかかってしまう。彼らは逮捕されるが、無罪放免を条件におとり捜査への協力を持ち掛けられる。それは、架空のアラブ人富豪をダシに、カジノ利権に群がる政治家やマフィアを一網打尽にするというもの。

アーヴィンとシドニーは、標的のカーマイン市長(ジェレミー・レナー)に近づくが、二人の仲を嫉妬するアーヴィンの妻ロザリン(ジェニファー・ローレンス)がおとり捜査の邪魔をする。

1.ジェニファーローレンスの怪演と70年代ヒット曲の選曲
この映画のジェニファーローレンスが凄すぎる。「世界で一つのプレイブック」でアカデミー賞主演女優賞を昨年受賞した。
20代前半での快挙であった。今回はそれを上回る演技を見せてくれる。
アバズレ女で口が達者だ。詐欺師の夫も彼女には口では勝てない。
夫が好き勝手なことをやっているんだけど、離婚はしない。マフィアにも平気で近づいていく無用心さがある。

彼女のパフォーマンスに合わせて、曲が流れる。このセンスが抜群だ。
「evil ways」サンタナ、「傷心の日々 How Can You Mend a Broken Heart」ビージーズ、そして「007死ぬのは奴らだ」のテーマ曲 Live and Let Dieポールマッカートニー&ウィングス
この音楽の映像とのマッチ度がしびれる。

「evil ways」サンタナ
69年のウッドストックコンサートでも演奏されている。ファーストアルバムの2曲目の歌で、最初のシングルカットだ。
オルガンのグレッグローリーのボーカルがいい。EVILという単語に、この映画のジェニファーローレンスがぴったりだ。

「傷心の日々 How Can You Mend a Broken Heart」ビージーズ
1971年夏の全米ヒットチャート№1である。ビージーズにとって最初の№1なのに、日本ではシングルが発売されていなかった。当時映画「小さな恋のメロディ」が大ヒット中で、ビージーズが歌う挿入歌「メロディ・フェア」が日本中で流れていた。そのため「傷心の日々」は日本人になじみがないが、いい曲だ。強気のジェニファーも夫の愛人と遭遇して、涙にくれるという場面で流れる。

「007死ぬのは奴らだ」のテーマ曲ポールマッカートニー&ウィングス
ロジャームーア主演の007映画の主題歌だ。この映画も中学時代に同級生と見に行った。痛快なアクションで車が宙に飛んだのが印象的だった。ボンドガールもとびきりの美女で少年時代の自分もしびれたものだった。ジェニファーが曲に合わせてLive and Let Dieと歌い踊るのがしびれる。




2.エイミーアダムスの露出
清純派ムードが漂っていたエイミーもここではアバズレ女だ。
英国なまりのイングリッシュを話して英国人と言い切るが、実は出生の戸籍まで改ざんしていた。元々はストリッパーダンサー上がりで育ちも良くない。同じような処遇で育った詐欺師アービンと意気投合する。
露出がはげしい。ノーブラでバストがよくわかる服を着こなす。

3.クリスチャンベイルの醜さ
映画「ファイター」では、死にいたる病気にかかっているかのような激やせぶりで、アカデミー賞助演男優賞を受賞した。
ここではいきなり太鼓腹と禿げ頭をあらわにする。

今までの彼のキャリアを考えると、映画最初のパフォーマンスは屈辱的で別人のようだ。俳優業も大変だよね。アカデミー主演男優賞は、激やせのマシューマコノヒーに輝いたが、クリスチャンに敢闘賞をあげたい。ある意味カッコマンであるバットマンとダメ男の両方を演じられるクリスチャンベイルの七変化に驚く。


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