映画とライフデザイン

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映画「イ二シェリン島の精霊」コリンファレル

2023-01-29 17:28:02 | 映画(洋画:2022年以降主演男性)
映画「イ二シェリン島の精霊」を映画館で観てきました。


映画「イニシェリン島の精霊」は「スリービルボード」マーティンマクドナー監督、コリンファレル主演のシリアスドラマだ。幸先よく本年のゴールデングローブ賞をいくつか受賞している。アカデミー賞の有力候補という触れ込みに思わず映画館に向かう。

1923年のアイルランド西岸に浮かぶイニシェリン島の狭い人間関係の中で起きた出来事を綴る作品だ。突如友人から絶交を言い渡された主人公が戸惑う姿と、絶交した友人が奇怪な行動を起こすという話である。


残念ながら期待はずれだった。
というよりも、この映画で語られる世界が異常すぎてついていけないというのが本音だ。孤島に暮らす人たちはおそらく古代、中世の世界を引きずって生きてきた訳で、文明開化も進んでいない。宗教的な感覚もわれわれとは違うであろう。

原題The BANSHEES of INISHERINのBANSHEESは人の死を予告するケルトの妖精のことを指すという。この映画では奇妙な老婆が死の予言をしている。イングマールベルイマンの「第七の封印」のような死神の世界にも通じる世界かもしれない。このあたりを理解するのはむずかしい。この映画についてはコメントがきわめてむずかしい。登場人物が何でこんな行動をとるのか意味がわからない。われわれが生きている世界とあまりに違うからだ。

ただ、コリンファレルをはじめとした俳優陣の演技のレベルが高いのは間違いない。舞台劇として見ているような感覚を持つ。レベルの高い演技は堪能できるし、この海を見渡す奇妙な島を映し出すカメラワークも良かった。それでも、ちょっとうーんとなってしまう。


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