映画「ソング・トゥ・ソング」は2017年のテレンスマリック監督作品
テレンス・マリック「ソング トゥ ソング」は日本では遅れて2020年秋に公開された。出演者はよくぞ揃えたと思うくらい超豪華である。普通であれば、このメンバーならすぐさまロードショーとなってもおかしくないが、何せ難解とされるテレンス・マリックの作品である。ヒットは望めずやむを得ないであろう。
作品情報のあらすじは下記のようになっているが、いつものようにストーリーはあってないようなもの。テレンス・マリックとカメラマンのエマニュエル・ルベツキのコンビで作られる甘美な映像を楽しむための映画である。例によってこれが素晴らしい。数秒の動画を集めて写真集を作ったみたいな映像である。しかも、どれもこれも素晴らしい。気の利いたスタイリッシュなカフェでバックに流すのには最適かもしれない。
音楽の街、オースティン。何者かになりたいフリーターのフェイ(ルーニー・マーラ)は、成功した大物プロデューサーのクック(マイケル・ファスベンダー)と密かに付き合っていた。そんなフェイに売れないソングライターBV(ライアン・ゴズリング)が想いを寄せる。
一方、恋愛をゲームのように楽しむクックは夢を諦めたウェイトレスのロンダ(ナタリー・ポートマン)を誘惑。愛と裏切りが交差するなか、思いもよらない運命が4人を待ち受けていた…。(作品情報より)
*テレンス・マリックとエマニュエル・ルベツキのコンビ
アカデミー賞最優秀撮影賞を「ゼログラヴィティ」「バードマンあるいは」「レヴェナント」で3年連続で受賞している。すごいことだ。でも、賞の受賞うんぬんよりもエマニュエルが撮る映像コンテが何より美しい。上記の3作は映画自体の魅力もあるが、成功にはエマニュエル・ルベツキのカメラが貢献しているのは言うまでもない。
上記3作と別におったまげたのがテレンスマリックとのコンビで映す「トゥ・ザ・ワンダー」だ。美しい映像のカットが続く。数えてはいないが、1000カットを大きく超える映像カットが次から次へと続く。こんなすごい映像は他には真似できない。ストーリーがあってないようなものなので、好き嫌いが分かれるのではないか。
今回も同じ系統である。よくぞ見つけてきたという絵になる街の風景やスタイリッシュな部屋に合わせて、美男美女を映す。それぞれのカットは長くても10秒はない。3秒から5秒くらいのカットが延々と続く。120分として、平均5秒なら12 ×120で1440だ。もっとあるかもしれない。これだけのカットを撮るのもすごいが、編集者の腕の見せ所である。このコンビの映像ではいつも複数の編集者がいる。今回は3人の名前がある。まず、こういう完成品にするのに時間がかかるのではないか。粘り強さに感心する。
でも、きっと流行らないと思う。それなのに制作するのにこのスタッフにキャストどうやって資金集めするのか気になるところである。
テレンス・マリック「ソング トゥ ソング」は日本では遅れて2020年秋に公開された。出演者はよくぞ揃えたと思うくらい超豪華である。普通であれば、このメンバーならすぐさまロードショーとなってもおかしくないが、何せ難解とされるテレンス・マリックの作品である。ヒットは望めずやむを得ないであろう。
作品情報のあらすじは下記のようになっているが、いつものようにストーリーはあってないようなもの。テレンス・マリックとカメラマンのエマニュエル・ルベツキのコンビで作られる甘美な映像を楽しむための映画である。例によってこれが素晴らしい。数秒の動画を集めて写真集を作ったみたいな映像である。しかも、どれもこれも素晴らしい。気の利いたスタイリッシュなカフェでバックに流すのには最適かもしれない。
音楽の街、オースティン。何者かになりたいフリーターのフェイ(ルーニー・マーラ)は、成功した大物プロデューサーのクック(マイケル・ファスベンダー)と密かに付き合っていた。そんなフェイに売れないソングライターBV(ライアン・ゴズリング)が想いを寄せる。
一方、恋愛をゲームのように楽しむクックは夢を諦めたウェイトレスのロンダ(ナタリー・ポートマン)を誘惑。愛と裏切りが交差するなか、思いもよらない運命が4人を待ち受けていた…。(作品情報より)
*テレンス・マリックとエマニュエル・ルベツキのコンビ
アカデミー賞最優秀撮影賞を「ゼログラヴィティ」「バードマンあるいは」「レヴェナント」で3年連続で受賞している。すごいことだ。でも、賞の受賞うんぬんよりもエマニュエルが撮る映像コンテが何より美しい。上記の3作は映画自体の魅力もあるが、成功にはエマニュエル・ルベツキのカメラが貢献しているのは言うまでもない。
上記3作と別におったまげたのがテレンスマリックとのコンビで映す「トゥ・ザ・ワンダー」だ。美しい映像のカットが続く。数えてはいないが、1000カットを大きく超える映像カットが次から次へと続く。こんなすごい映像は他には真似できない。ストーリーがあってないようなものなので、好き嫌いが分かれるのではないか。
今回も同じ系統である。よくぞ見つけてきたという絵になる街の風景やスタイリッシュな部屋に合わせて、美男美女を映す。それぞれのカットは長くても10秒はない。3秒から5秒くらいのカットが延々と続く。120分として、平均5秒なら12 ×120で1440だ。もっとあるかもしれない。これだけのカットを撮るのもすごいが、編集者の腕の見せ所である。このコンビの映像ではいつも複数の編集者がいる。今回は3人の名前がある。まず、こういう完成品にするのに時間がかかるのではないか。粘り強さに感心する。
でも、きっと流行らないと思う。それなのに制作するのにこのスタッフにキャストどうやって資金集めするのか気になるところである。