母のお墓に戒名が彫られたとの連絡が石屋よりあった。現場を確認するため寺を見に行った。名古屋へ行く前に図書館でガイド本を借りた。その時東京の散歩本が数多くあるのに気づき借りた。その時高輪の寺周辺の散歩コースがあり、今まで通ったことのない道に気づいた。通ってみたくなった。
今までは寺までは五反田または目黒からバスで行っていた。高輪台駅からはかなり歩く。ところが別の道があるらしい。泉岳寺の駅を降りて、寺に向かって歩いた。寺の境内に入ってお土産屋を越えると右手に高輪高校がある。その高輪高校の校門横を左手に進むと細い道がある。人が一人通れるほどの細い道である。くねくね進んでいくと、古い家がいくつかある。この家は多分建て替えもできないであろう。そこをずっと進んでいくと二本榎通りに出た。今まで40年近く誰も気づかなかった道だ。あっという間にうちの寺に着いた。寺でお線香をもらって墓でおまいりをした。二本榎通りは高松宮邸のすぐそばを通り、和菓子の「とらや」や高輪消防署の古い建物などが通り沿いにある。どうも散歩に向くようだ。日経新聞コラムにも掲載されていた。
その後来た道を降りて、泉岳寺駅から電車に乗ろうか迷ったが、第一京浜を三田に向かって歩いた。札の辻の交差点の歩道橋を渡るとき、左手に東京タワーが見えた。この風景は「3丁目の夕日」の映画で出てくるシーンである。確かに昔は都電が走っていた。東京タワーに向かっていくと、慶応大学がある。ラーメン次郎がその角にあった。あの映画で出てくる下町の風景はどこにあったのであろうか?慶応の幻の門を過ぎたところであろうか?これはわからない。
田町まで歩いて京浜東北にのった。浜離宮を見ようと新橋で降りようとしたら、快速で止まらないことに気づいた。そこで方針変更して、王子に行こうと思った。
王子駅の西側はその昔汚いところであった。石神井川というと聞こえがいいが、ドブ川であった。川沿いに朝鮮があった。朝鮮語の掲示板があった。通るのも怖かった。そのがあったところが、川の公園になっている。驚いた。あのドブ川で子供たちが水遊びをするのを見るとちょっと信じられない。
驚きながら「名主の滝」を見に行く。昔の王子の名主の家を区の公園にしている。都会の中の滝というコメントを見て、初めて寄る。若干うっそうとしている印象。それでも滝がいくつかある。涼しいというよりもごちゃごちゃしている。そしてメインの滝に行くと、学童保育と思しき子供たちが滝つぼで水遊びをしていた。情緒もないなあと思いながら、その場所を去った。王子はやっぱり縁がないところだ。
名主の滝から線路を歩道橋で渡って北本通まで歩いた。王子神谷駅より南北線に乗って赤羽岩淵まで行った。埼玉との県境である。電車で行かず、歩いて川口に向かって橋を渡った。これがよかった。
荒川と平行して新河岸川が流れる。そして荒川を渡って行く。横に京浜東北線の鉄橋を見る。このシーンは吉永小百合主演「キューポラのある街」の最初のシーンだ。この映画は悲しい映画である。中学生の主人公の父親がまともに働かず、母親も飲み屋で男相手に酌婦をする。小百合はパチンコ屋でバイトをしている。周りは朝鮮人だらけ、祖国に帰ろうとする人たちとの友情が描かれる。川を渡ろうとすると、そのロケで使われた中学校が見える。映画の中で彼女は優等生なのに高校に行けない中学生を演じる。浦和の女子高の前で悲しい顔をして校庭を見つめる。(信じられないような話だが、このロケ地は現在も存在する。名門浦和第一女子高の校庭裏である。)修学旅行の費用もままならない。結局定時制行きながら働く。そのシーンが思い出された。
橋を渡ると出演者たちが住んでいたエリアに達する。鋳物工場は減っていた。跡がいくつか残っている。皆廃業してマンション用地として売ってしまったのであろう。高層のマンションが立ち並んでいる。映画の中で映っていた朝鮮も無くなってしまっている。映画から約48年たって埼玉都民である川口市民の所得水準も大きく変わってきたであろう。 なんて気がつくと2万歩以上歩いていた。
3日目は明治村へ行った。初めてである。旅行に行く前に妻に明治村の話をしたら却下された。残念であった。しかし、妻の行きたいところを2日間で行ったので、行ってもよいといわれた。憧れの建築家フランクロイドライト設計による「帝国ホテル」に出会えると思うと2日目の夜うれしくなった。
名古屋駅から名鉄で約30分で犬山駅に着く。そこから20分田園地帯の中バスに乗っていくと「明治村」はある。「明治村」では、明治時代に建てられた全国各地の由緒ある建物を60棟ほど移築復元している。まずは全体を一通り見ることが必要と、村内バスに乗る。その終点は「帝国ホテル」である。
バスで全体像をつかむ。非常に広い敷地なので、建物がゆったりと配置してある。まわりの樹木も適切に配置され、見る方向も考えられているせいか、それぞれの建物が非常に美しい。そう感じているうちに「帝国ホテル」に着く。
12年前シカゴのオークパークでフランクロイドライトの自邸と住宅街を見学した。プレイリースタイルといわれるその住宅のたたずまいは美しい。家の中に入ると、細かい造作にライトのこだわりを感じた。特にステンドグラスのデザインが印象に残った。彼の作品集はその後意識してみてきた。残念ながら明治村に来る機会はなかった。
「帝国ホテル」の前に立った。それだけで感動した。長年の願望が成就したうれしさになんともいえない気持ちになった。外観はレンガタイル貼りに大谷石を組み合わせる。大谷石は細かい彫刻がしてある。凝っている。西海岸のライト作品を特集した洋雑誌を持っている。そこで見た石の使い方に似ている。
近づいていった。細かいところに凝っているのがよくわかる。玄関の中から中に入る。そうするとまた素晴らしい空間があった。実際にホテルのロビーの様相を呈していた。レンガタイルと大谷石を中心とした意匠が外部から内部へとつながっている。3階まで吹き抜けている。窓ガラスを見た。いかにもライトらしい美しいステンドが細工されている。これをみてまたしびれた。家具、調度品、小物もよく考えられて配置されている。二階に素敵なカフェがあった。寄りたかったが時間がないのでやめた。他にたくさん見なければならないものがあるので。。。でもここだけで3時間くらいいても時間はもつであろう。
他の家も本当によかった。教会の中の造作とステンドグラス、漆喰壁の高天井、西郷邸のダイニングは素晴らしかった。ザビエル教会、8角形の屋根の監獄、北里研究所、昔の三重県庁など我々に与えられた3時間半ではとても見切れない。ここをきっちり見るには最低5~6時間、普通であれば2日間必要だと思った。行き方もわかったので、もう一度行ってみたい。
名古屋駅から名鉄で約30分で犬山駅に着く。そこから20分田園地帯の中バスに乗っていくと「明治村」はある。「明治村」では、明治時代に建てられた全国各地の由緒ある建物を60棟ほど移築復元している。まずは全体を一通り見ることが必要と、村内バスに乗る。その終点は「帝国ホテル」である。
バスで全体像をつかむ。非常に広い敷地なので、建物がゆったりと配置してある。まわりの樹木も適切に配置され、見る方向も考えられているせいか、それぞれの建物が非常に美しい。そう感じているうちに「帝国ホテル」に着く。
12年前シカゴのオークパークでフランクロイドライトの自邸と住宅街を見学した。プレイリースタイルといわれるその住宅のたたずまいは美しい。家の中に入ると、細かい造作にライトのこだわりを感じた。特にステンドグラスのデザインが印象に残った。彼の作品集はその後意識してみてきた。残念ながら明治村に来る機会はなかった。
「帝国ホテル」の前に立った。それだけで感動した。長年の願望が成就したうれしさになんともいえない気持ちになった。外観はレンガタイル貼りに大谷石を組み合わせる。大谷石は細かい彫刻がしてある。凝っている。西海岸のライト作品を特集した洋雑誌を持っている。そこで見た石の使い方に似ている。
近づいていった。細かいところに凝っているのがよくわかる。玄関の中から中に入る。そうするとまた素晴らしい空間があった。実際にホテルのロビーの様相を呈していた。レンガタイルと大谷石を中心とした意匠が外部から内部へとつながっている。3階まで吹き抜けている。窓ガラスを見た。いかにもライトらしい美しいステンドが細工されている。これをみてまたしびれた。家具、調度品、小物もよく考えられて配置されている。二階に素敵なカフェがあった。寄りたかったが時間がないのでやめた。他にたくさん見なければならないものがあるので。。。でもここだけで3時間くらいいても時間はもつであろう。
他の家も本当によかった。教会の中の造作とステンドグラス、漆喰壁の高天井、西郷邸のダイニングは素晴らしかった。ザビエル教会、8角形の屋根の監獄、北里研究所、昔の三重県庁など我々に与えられた3時間半ではとても見切れない。ここをきっちり見るには最低5~6時間、普通であれば2日間必要だと思った。行き方もわかったので、もう一度行ってみたい。
6日から2泊3日で家族で名古屋に行った。別に親戚がいるわけでなく、普通に遊びに行った。愛知県は今住んでいる埼玉県と同じ人口700万である。共通点はそれだけである。名古屋は中部圏の中心であり、海に面している歴史ある大都会。食文化も独特である。楽しめた。
新幹線で6日の朝向かった。偶然だが、新幹線のホームでみのもんたを見かけた。番組を終えてすぐだと思う。不機嫌な顔をしていた。
ホテルに荷物を預け山本屋の「味噌煮込みうどん」を食べた。初めて食べたのは大学4年のとき、それまで存在すら知らなかった。店はにぎわっていた。大多数がなべふたに味噌煮込みをのせ食べていた。固い麺が味噌煮込みの中に入っている。大盛にしなかったが、お腹はふくれた。娘がシンプルな「きしめん」を頼んでいた。少しもらったが、麺が美しく、おいしかった。
その後向かったのは、「徳川園」という「徳川美術館」が併設されている庭園である。昔からの徳川家の庭園があった場所を平成に入ってから造りかえた庭園だ。水場の見せ所がよく、非常にきれいに整備されている。池に色とりどりの鯉がたくさんいた。これが餌をやると大勢押し寄せてくる。その光景がおもしろかった。「徳川美術館」はむしろ博物館。戦国時代の合戦の絵が印象的、でも若干退屈気味であった。
その後「有松」という江戸時代後期の町並みがそのまま残っている場所へ行った。駅を降りると日本瓦が葺いている古い家が数多く見える。旧東海道に面して古い日本家屋が並んでいる。格子がきれいな建物が多く、情緒を感じた。絞りを除いてこれといった名物がなく、町おこしが中途半端な印象。しかも旧道を通る車が多く、ゆっくりと見れなかったのが残念。
ホテルのある名古屋駅周辺に戻り、今度は「矢場とん」という味噌カツ屋にはいった。ここもお客でにぎわっていた。鉄板味噌カツを頼んだ。ロースでなくヒレを選択。鉄板の上にキャベツが乗っかっていて、その上に揚げたヒレかつがのっている。これはおいしい。味噌のいやみが鉄板で薄れている。ヒレ肉の肉質もまあまあだ。トッピングのキャベツが100円、量がある。これをつまんで食べる。満足して部屋に帰って寝る。
二日目はゆっくり起きて、名古屋港水族館へ行った。「海なし県」埼玉にいる我々にとっては港は普段見慣れない存在。地下鉄を降りると、港らしい光景で、岸壁には南極観測船「ふじ」があった。遠くに高速道路の橋が見えた。さぞかしこの橋を通るのは快適であろう。水族館に入って「イルカショー」を見た。水族館系にはよくあるショーだが、イルカの上に乗ってサーフィンをしたり、人間がかなり絡んでいるのが特徴。途中でイルカに水をかけられてびしょびしょになった。あとは初めて見た白イルカ「ベルーガ」、3万匹のいわしが餌をめがけて動き回るトルネードショーは迫力あった。数ある水族館のなかではレベルは高いと思う。
徳川御三家を象徴する「名古屋城」へ行った。市役所前駅を降りると「市役所」「県庁」がある。城のすぐそばにあることを意識してか、両方とも素敵な建築物である。城内に入り、「天守閣」の展望台に行った。四方を見回すと非常に眺めがいい。駅周辺、栄周辺いずれもよく見える。名古屋も超高層の建物がずいぶんと増えた。その後天守閣の各階で興味深くいろんな歴史展示物を見た。そこで初めて知ったのは、江戸時代はじめの築城以来、戦争空爆にて焼失するまで残っていたという事実だ。戦争で歴史上の重要な建物を失うのは非常に悲しいことと感じた。
その後昔からの名古屋の繁華街栄に行った。ここに初めて行ったのは35年ほど前のこと。地下街がずいぶんとにぎやかなところだと思った。3年ほど前に行ったとき、名古屋駅前と人の流れが分散して、歩いている人が減った印象を受けた。今回も同様だが、新しい施設ができ変わっている印象を受けた。そこでひつまぶしを食べた。多目のご飯の上に切り刻んでいるうなぎがのっている。横にはご飯茶碗、ねぎとわさびの皿、お茶漬け用だしがある。一杯目はそのままうなぎを食べ、2杯目はねぎをのせて、3杯目はお茶漬けにして食べる。いろんな食べ方ができる楽しみがひつまぶしにはある。おいしかった。
3日目は続きで。。
新幹線で6日の朝向かった。偶然だが、新幹線のホームでみのもんたを見かけた。番組を終えてすぐだと思う。不機嫌な顔をしていた。
ホテルに荷物を預け山本屋の「味噌煮込みうどん」を食べた。初めて食べたのは大学4年のとき、それまで存在すら知らなかった。店はにぎわっていた。大多数がなべふたに味噌煮込みをのせ食べていた。固い麺が味噌煮込みの中に入っている。大盛にしなかったが、お腹はふくれた。娘がシンプルな「きしめん」を頼んでいた。少しもらったが、麺が美しく、おいしかった。
その後向かったのは、「徳川園」という「徳川美術館」が併設されている庭園である。昔からの徳川家の庭園があった場所を平成に入ってから造りかえた庭園だ。水場の見せ所がよく、非常にきれいに整備されている。池に色とりどりの鯉がたくさんいた。これが餌をやると大勢押し寄せてくる。その光景がおもしろかった。「徳川美術館」はむしろ博物館。戦国時代の合戦の絵が印象的、でも若干退屈気味であった。
その後「有松」という江戸時代後期の町並みがそのまま残っている場所へ行った。駅を降りると日本瓦が葺いている古い家が数多く見える。旧東海道に面して古い日本家屋が並んでいる。格子がきれいな建物が多く、情緒を感じた。絞りを除いてこれといった名物がなく、町おこしが中途半端な印象。しかも旧道を通る車が多く、ゆっくりと見れなかったのが残念。
ホテルのある名古屋駅周辺に戻り、今度は「矢場とん」という味噌カツ屋にはいった。ここもお客でにぎわっていた。鉄板味噌カツを頼んだ。ロースでなくヒレを選択。鉄板の上にキャベツが乗っかっていて、その上に揚げたヒレかつがのっている。これはおいしい。味噌のいやみが鉄板で薄れている。ヒレ肉の肉質もまあまあだ。トッピングのキャベツが100円、量がある。これをつまんで食べる。満足して部屋に帰って寝る。
二日目はゆっくり起きて、名古屋港水族館へ行った。「海なし県」埼玉にいる我々にとっては港は普段見慣れない存在。地下鉄を降りると、港らしい光景で、岸壁には南極観測船「ふじ」があった。遠くに高速道路の橋が見えた。さぞかしこの橋を通るのは快適であろう。水族館に入って「イルカショー」を見た。水族館系にはよくあるショーだが、イルカの上に乗ってサーフィンをしたり、人間がかなり絡んでいるのが特徴。途中でイルカに水をかけられてびしょびしょになった。あとは初めて見た白イルカ「ベルーガ」、3万匹のいわしが餌をめがけて動き回るトルネードショーは迫力あった。数ある水族館のなかではレベルは高いと思う。
徳川御三家を象徴する「名古屋城」へ行った。市役所前駅を降りると「市役所」「県庁」がある。城のすぐそばにあることを意識してか、両方とも素敵な建築物である。城内に入り、「天守閣」の展望台に行った。四方を見回すと非常に眺めがいい。駅周辺、栄周辺いずれもよく見える。名古屋も超高層の建物がずいぶんと増えた。その後天守閣の各階で興味深くいろんな歴史展示物を見た。そこで初めて知ったのは、江戸時代はじめの築城以来、戦争空爆にて焼失するまで残っていたという事実だ。戦争で歴史上の重要な建物を失うのは非常に悲しいことと感じた。
その後昔からの名古屋の繁華街栄に行った。ここに初めて行ったのは35年ほど前のこと。地下街がずいぶんとにぎやかなところだと思った。3年ほど前に行ったとき、名古屋駅前と人の流れが分散して、歩いている人が減った印象を受けた。今回も同様だが、新しい施設ができ変わっている印象を受けた。そこでひつまぶしを食べた。多目のご飯の上に切り刻んでいるうなぎがのっている。横にはご飯茶碗、ねぎとわさびの皿、お茶漬け用だしがある。一杯目はそのままうなぎを食べ、2杯目はねぎをのせて、3杯目はお茶漬けにして食べる。いろんな食べ方ができる楽しみがひつまぶしにはある。おいしかった。
3日目は続きで。。