映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

続夕陽のガンマン  クリントイーストウッド

2009-03-02 21:21:54 | クリントイーストウッド
日本映画ばかりが続いた。
洋画を見ていないわけではないが、今ひとつ乗り気になれなかった。
そこでクリントイーストウッドの世紀の大傑作を見る。
イーストウッドは「いつもの声」で話す。ミリオンダラーベイビーでヒラリースワンクを後ろから指導している「あの声」と40年前も変わらず話す。そんな彼の声を聞くためにも吹き替えで見ることはありえない。

内容は話せないが、ラストシーンの緊張感
これは映画史上でもそうはないすごいシーンだ。

ここではイーストウッドは主役3人の内の一人である。映画の本題は「いい奴、悪い奴、汚い奴」(the good the bad the ugly)である。イーストウッドは「いい奴」だからといって、正義の見方ではない。悪さをたくらむ連中の一人である。

イーストウッドと「汚い奴」とはコンビを組んで金をせしめている。
「汚い奴」はお尋ね者で2000$の賞金が出ている。彼を狙って賞金稼ぎの連中が捕まえようとしている。捕まえようとする連中を横目にイーストウッドが捕らえる。捕らえて当局に出し賞金をもらう。その後公然の前で絞首刑にあう寸前にイーストウッドが助けて分け前を取り合うなんてことをしている。
「悪い奴」は依頼を受けて殺しを請け負う。しかし、金をもらったとたん依頼者を殺してしまうような奴
南軍の将校が20万$の金貨を持って逃げているいると聞きそれを追う。

いつものようにイーストウッドはコンビをくんで賞金を奪おうとしたときに、仲間割れをして「汚い奴」を僻地に置いてきぼりにする。しかし、しぶとい「汚い奴」はイーストウッドを見つけ復讐的に砂漠の中を引きずりまわす。
イーストウッドにとどめを撃つ寸前砂漠を走る馬車を見つける。馬車には負傷した南軍の兵士たちが乗っていた。
死にかけていた将校がポツリと金貨のありかの話をする。
「汚い奴」はある墓にあることを聞いたが、具体的な場所はイーストウッドが聞いてしまい殺せなくなる。
二人は墓のありかに向かう、その目前に軍勢が来る。南軍と思って近づくと北軍の兵士で捕らえられる。
捕虜の収容所にいくが、そこにいたのは北軍の刑務官として紛れ込んでいた「悪い奴」だった。。。。。

単なる西部劇ではなく、南北戦争の真っ最中という設定で、戦争シーンも含まれる。「戦場にかける橋」を思わせる木製の橋の爆破シーンもある。
160分を超える長編となっているが、お互いの対決の間合いの部分を丹念に撮っていく。アップの使い方が実にうまいし、間合いをとった画像が上手である。
セリフも粋である。人間には二種類あるで始まるセリフは少しずつ変えて反復されていく。コメディ的な笑いをそそる「汚い奴」の演技は抜群だ。

映画を見ている量では世界10本の指に入るといわれるタランティーノが自身のベスト10の中に入れている。確かに画像的に影響を受けるシーンは多いと思う。
私自身はイーストウッドの渋さにただ感嘆!!


コメント
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