小津作品ではめずらしく関西が舞台、同じ関西舞台の成瀬巳喜男「めし」のようにはいろんな風景を見せるわけではない。京都の手の込んだ格子の多い和風建築の家をみせて関西らしさを出す。東宝に遠征した作品で、当時の東宝のオールスターがそろっている。ローアングル切り返しはいつもどおり。
原節子は造り酒屋の未亡人、大旦那の中村鴈治郎は健在だが、実務は妹新珠三千代とその婿さん小林桂樹が取り仕切っている。未亡人になって6年たっているので、鴈治郎の義弟加東大介が取引先の鉄工所の社長森繁久弥を紹介しようとしている。
森繁は原に一目ぼれだが、原は関心を持たない。もう一人の妹司葉子にも縁談がくるが、同僚の宝田明に心をよせている。しかし、宝田は札幌に転勤してしまう。
そんなころ大旦那鴈治郎は外出がちである。実は京都祇園に昔の恋人だった浪花千栄子がいて、そこに出入りをしている。そのことがわかり娘新珠は怒るが。。。。
ほのぼのとした流れはいつもどおり。鴈治郎、新珠三千代、浪花千栄子の関西人がちゃんとした関西弁を話すので不自然さはない。鳥取出身の司葉子の関西弁もまともである。森繁は登場場面がバーのシーンだけでここでは存在感を出さない。
小津作品で私が一番好きな「浮草」でも抜群の演技を見せている中村鴈治郎がここでも抜群である。いわゆる関西人らしいあくの強さがにじみ出る演技である。造り酒屋の遊び人の大旦那を巧妙に演じる。鴈治郎と浪花千栄子がいく競輪場のシーンが出てくる。画面に西大寺と出ていたので奈良競輪場ではなかろうか?「お茶漬けの味」でも後楽園競輪が出てくる。小津は競輪が好きだったのかな?
新珠三千代は当時31才小津の切り返しショットが一番映えているのが彼女である。聞くところによれば、相当小津は気に入ったと見える。関西弁もきれいだし、並み居る女性軍の中で一番の存在感をだしている。
原節子は41才この作品あたりで女優業を卒業としているみたいだ。確かに美しいが、今の41才の女性に比較するとちょっと上に見える感じもする。お上品な話し方は最近の女性にはない品性を感じる。
平均プラスアルファというところかな?
原節子は造り酒屋の未亡人、大旦那の中村鴈治郎は健在だが、実務は妹新珠三千代とその婿さん小林桂樹が取り仕切っている。未亡人になって6年たっているので、鴈治郎の義弟加東大介が取引先の鉄工所の社長森繁久弥を紹介しようとしている。
森繁は原に一目ぼれだが、原は関心を持たない。もう一人の妹司葉子にも縁談がくるが、同僚の宝田明に心をよせている。しかし、宝田は札幌に転勤してしまう。
そんなころ大旦那鴈治郎は外出がちである。実は京都祇園に昔の恋人だった浪花千栄子がいて、そこに出入りをしている。そのことがわかり娘新珠は怒るが。。。。
ほのぼのとした流れはいつもどおり。鴈治郎、新珠三千代、浪花千栄子の関西人がちゃんとした関西弁を話すので不自然さはない。鳥取出身の司葉子の関西弁もまともである。森繁は登場場面がバーのシーンだけでここでは存在感を出さない。
小津作品で私が一番好きな「浮草」でも抜群の演技を見せている中村鴈治郎がここでも抜群である。いわゆる関西人らしいあくの強さがにじみ出る演技である。造り酒屋の遊び人の大旦那を巧妙に演じる。鴈治郎と浪花千栄子がいく競輪場のシーンが出てくる。画面に西大寺と出ていたので奈良競輪場ではなかろうか?「お茶漬けの味」でも後楽園競輪が出てくる。小津は競輪が好きだったのかな?
新珠三千代は当時31才小津の切り返しショットが一番映えているのが彼女である。聞くところによれば、相当小津は気に入ったと見える。関西弁もきれいだし、並み居る女性軍の中で一番の存在感をだしている。
原節子は41才この作品あたりで女優業を卒業としているみたいだ。確かに美しいが、今の41才の女性に比較するとちょっと上に見える感じもする。お上品な話し方は最近の女性にはない品性を感じる。
平均プラスアルファというところかな?