映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

伊藤清さん文化勲章とオプション理論

2008-10-28 19:12:04 | Weblog
文化勲章受章者が発表されて、数学者伊藤清さんの名前があった。

この経済動乱の時になぜか選ばれたが、本来であればオプション理論の件で米国経済学者マイロンショールズ博士がノーベル賞を受賞する時に基礎理論をつくったということでそのとき一緒に受賞してもいいくらいの大学者である。

伊藤博士が確率微積分理論をつくるにあたっては、経済学のことなんかちっとも考えずにつくったわけだが、経済学の泰斗ポールサミュエルソン博士に注目され論文に引用され、金融工学の基礎ができ、それを弟子のマイロンショールズ、ロバートマートンの二人がオプション理論に飛躍させる。デリバティブ市場が世に生まれると同時に脚光を浴びる。
そして二人はノーベル賞を受賞する。

しかし、その後で有名なロングタームキャピタルファンドの破滅を生む。
ロシア通貨危機とともに学者ファンドも破綻してしまうのだ。
金融工学を知っていれば、相場にも全戦全勝の妄想が出てくるが、それはありえない。私が思うに、数学的素養は相場には必要だが、数学的解析だけでは絶対に相場に勝ち続けることはできないと思う。レバレッジの恐ろしさなのかもしれない。

話は脱線したが、伊藤先生は米国人であれば大金持ちになってもおかしくない学者だが、いかにも昔の純粋な日本人である。自分の理論を使ってノーベル賞が生まれることを喜ぶだけに過ぎない。自分で相場をやろうともしないであろう。それでも数学に対しては生涯現役であると聞く。
いつか伊藤先生の確率論の本を読んだ。さっぱりわからなかった。逆に金融工学の本は読んでわかる。そこのところがミソなのであろう。

しかしいかにも昔の日本人らしい学者が評価されるところはすばらしいことだ。
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方法は円売り介入のみ

2008-10-28 06:57:34 | Weblog
それにしてもとんでもないことになってしまったようで、ちまたのビジネスマン同士の話題もそこから始まる。ハイテク株を中心に買っていた向き、特に信用でやっていた向きはずいぶんと破産したであろう。
バブル時代よりは信用口座を持てる最低保証金が下がったから、空売りでヘッジしている人たちもいるかもしれないが、大多数は買いからのポジションになるだけ大変だ。しかも相場が下がる途中でポジションを増やしている人も多い。

昨日から空売り規制の話が出ているが、そういうことでは相場は回復するとは思えない。指数先物があり、指数先物の売りが可能であるからだ。指数先物と現物との裁定取引は相場のプロの常套手段。指数が売られたら当然裁定取引で現物は売られる。
2000年に日経平均採用銘柄がハイテク株中心になってからは、日経平均イコールハイテク株指数になっている。トピックスとは違う。そんな中、円買い、ハイテク株売り、日経平均先物売の3つを仕掛ければ大もうけである。ねがさハイテク株が下がれば日経平均の指数は明らかに下がる。

とすれば相場の回復には、すべての人の心理状態を変える日経平均の回復にはハイテク株の上昇しかない。頭のいい役人さんたちは知っているであろうが、政府が個別株をどうどうとは買えないであろう。とすれば堂々とできる円売りをやるしかない。円売り、ハイテク株高→日経平均高しか方法はないと思う。
バブル崩壊相場や2003年の時と違うのは欧米が悪いということ。ハイテク企業は海外で儲けていたからきついと思う。でも円が110円くらいの水準に戻れば日経平均もかなり戻すのではないであろうか?

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