ゴールデン・リタイアーズ

S20年生、後期高齢ゾーン、人生最終コーナー「遊行期」の
徒然残日写真録

111019:映画・・「ツレがうつになりまして」・・ほのぼの感銘!

2011年10月19日 | 趣味と交遊

 ワーナーマイカルシネマズ筑紫野でひさしびりの映画。宮崎あおい、堺雅人主演の「ツレがうつになりまして」。原作は細川てんてんのコミックエッセイ(幻冬舎、2006年3月初版)。映画化したのは日本を代表する佐々部清監督。結婚して5年目のハル(塚晴子)ツレ(塚幹男)と塚イグと名付けられたペットのイグアナの3人?家族。このイグアナがおおきな存在感をだしておりかわいいね。しかし、この二人はNHK大河の篤姫で将軍の夫婦役を演じているがこの映画での若夫婦役もいい。絶妙のキャスティングだね。笑い、ユーモア、涙ありで結構引き込まれたね。

 映画はIT企業に勤める夫のツレ(ハルは夫のことをそうよんでいる)がうつ病になり、それを克服してゆく過程での気楽な漫画家ハルのとまどい、奮闘、成長の物語。がんばらなくていいよ、あるがままやりたいことをやりきれば良いという心の割り切りが大事ということで困難をのりこえてゆく。
 うつ病というのはだれもがかかる「心のかぜ」ですよと医者から言われる。私の現役時代もまわりに鬱になる社員がいたがまじめでやさしい人間がなりやすい。パワハラや過重労働が背景にあったりする。
 ハルが会社を辞めなければ離婚よとツレに迫る。まあここまで妻が言うかは疑問だが・・。やがて会社をやめ、家でごろごろ、天気みたいに良くなったり悪くなったり。失業保険でしばらくはいいが貯金残高も減少、ハルの仕事も減ってくる。
 突破口になったのはハルが「ツレがうつ病になり失業しました。仕事をください」といったん切られた雑誌社に頼み込む。同じうつ病経験のある別の編集者を紹介され、啓発本の挿絵の仕事をもらう。連載をきられた原因はあなたが本気になって仕事をしていなかったからと指摘される。ハルは自分自身がうつ病への引け目があったことから解放されて喜ぶ。仕事に熱中するハル、ツレは相変わらず何もできないが校正原稿の高塚の高が口になっていると指摘する。ハルはそんなことはどうでもよい、仕事の邪魔をするなとツレを罵倒する。そのあとツレはもう自分の居場所はないと風呂場で自殺をはかる。イグアナがツレのいる場所をハルに教える。ハルは泣いて謝る。

 ツレがとにかく1歩踏み出したいと5年前、同じ日に教会で結婚式をあげたメンバーの同窓会にでかけ、挨拶でツレは前年欠席の理由をメンバーにつたえ、妻の支えがあって初めて現在の自分があると・・。ハルは結婚式の誓いで「あなたは夫が元気な時も病気の時も、貧乏な時も夫をささえることを誓いますか」と牧師さんにきかれ、はいと答えたことを今あらためて思いだし、今こそ私たち夫婦の絆は確固たるものとなりましたとメンバーにあいさつ。参加者から万雷の拍手。泣かせる場面である。
 ハルの仕事をたすけるプロダクションを自宅につくり、うつの闘病記を本にしたいというハルのためにづっと続けてきた闘病日記をハルにみせる。やがて「ツレがうつになりました」という本が出版され、ツレにも講演の依頼がきたりする。
 
幸せというのはいつもそばにいてくれるお互いの存在にあることを人間というのは忘れがちである。まあブログをご覧の皆さま、一度映画を観てください。ほのぼのとやさしい気分にさせてくれます。淀川長治じゃないが「映画っていいですね、いいですね」!
 
コメント
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