ゴールデン・リタイアーズ

S20年生、後期高齢ゾーン、人生最終コーナー「遊行期」の
徒然残日写真録

武蔵寺での千年の歴史をつなぐ写経埋納法会に出席

2010年11月17日 | アフターセブンティ

 武蔵寺で年1回11月に行われる写経の埋納法会に出席した。前に紹介した毎月第一日曜日の写経会で書写された般若心経を1年分、昭和43年に発掘された武蔵寺裏山の経塚に経筒にいれて埋納する行事である。
 昭和43年に1094年の銘がのこった平安時代の経塚が発見され、現井上住職の父上が写経を現代に復興させたいという思いでその年に写経会を始め、11月に第一回の写経埋納法会を行い、今年が43回目の法会を迎えたという伝統の行事である。

本堂でのご本尊ご開扉法要、写経法要、ご詠歌奉納の後、裏手の経塚に登り、写経埋納、経塚法要がおこなわれ、写経が納められた経筒が1Mばかりほられた穴に埋められ
参会者ひとりひとりスコップで土をかぶせてゆき、無事埋納法会が終了。また来月から心静かな写経会を重ねることになる。
 般若心経は600巻もある大般若経のエッセンスをあつめたものだとされ本文わずか266文字で花のお経ともいわれ、宗派を問わず、読経しても写経をしてもよいとされている。その言わんとする真髄はこの世は無常と無我である。ひとつとして同じ状態が続くものではなく必ず変転してゆく。盛者必滅、夜の明けない日はない、だから物事にとらわれていけない、あるがままでいよ。さらに何一つとして自分だけでできるものではない、人様の協力でことがなされる、だから常にありがたい、お陰さまでという気持ちを忘れず生きなさい。すべての人間の苦や不平、不満のもとは人との関係においての恨み、ねたみ、つらみ、おごり、我欲、執着心などとめどもない煩悩である。わかっちゃいるけどできないのが人間だが、般若心経を無心にとなえ、写経をすることにより心が鎮まるというわけだ。
 静かにゆくものは、遠くまでいける!
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