ドイツの友へ
今回の震災は、日本の戦後以降、最大の惨事です。ダメージがないと言える企業はないと思います。3月中の日本の経済は、機能不全でしょう。
イベントは、ほとんど中止です。
でも、ちょっと過敏に反応しすぎかなと思います。在日ドイツ大使館も、大使館業務を、大阪・神戸の領事館で行い、日本にいるドイツ人は、国外に出るよう勧告しているようですが、ちょっと、違和感を感じます。
日本中、放射能に汚染されているわけではありません。
関東とは違い、関西では、計画停電もなく、スーパーの食品や日用品がなくなるということはありませんが、物資が調達できず、(関東から来ず、または関東から、被災地に行ってしまうので)、モノの流れは、悪くなっています。
被災地には、メーカーの支店や、下請けが、たくさんあるので、モノの生産がストップしています。
私も、まずは、5月のゴールデンウィークにある音楽祭が開催されるかどうか、気をもみましたが、Go!となりました。
「ラ・フォル・ジュルネ音楽祭」
http://www.lfj.jp/lfj_2011/
イベントは、義援金を集めるチャリティ色が、どこも濃くなるでしょう。
地震が起きた時、私たちは、びわ湖ホールで、コンサートでの音楽雑貨の販売の準備中でした。携帯も見ていなかったので、事態のほどは、わからなかったのですが、うちに帰ってきて、その被災の規模に、びっくり仰天しました。
それ以来、TVや新聞の報道にかじりつく毎日で、 しばらくは、落ち込みました。
しかし、長い目で見れば、被災を逃れた地域に住む私たちが、意気消沈するだけより、普段の日常を過ごすようにして、むしろ、商売に打ち込むほうが、結果的には、被災地の復興を
支えることになると思うようになりました。
今回の震災は、自然のなせる業ですから。自然を憎みたくなるけれど、自然は、私たちを、圧倒するものなんですね。
戦争の跡よりも、激しく無残に、根こそぎ流し去られた被災地を、報道で見ると、うなだれるしかありません。
戦争だったら、相手を憎めば、気持ちの持っていきようもあるけど、、
私たちの全ての活動は、平和な日常のうえに成り立っていると痛感します。
福島の原発は、なかなか安定的な状態に、落ち着かないようで、現場は、必死の対応をしていると思います。
報道は、危険だと、あおるようなところもあり、矛盾もあります。
原発のある地域で、農家が栽培するほうれん草は、出荷停止になりました。洗って食べれば、人体に影響がないとのことなのに。まあ、市場に出ても、みんな買わなくなっています。
原発の専門家のセンセイたちも、人によって、見解も違うようで、テレビで、いろんな学者が、出演しています。
メルケル首相は、原発肯定派だったから、今回の日本の事態を受けて、ドイツは、どういう原発対策を取るか、議論があるかもしれませんね。
今回の震災で、23日付けで、死者・行方不明者2万5千人を超えたそうです。
被害総額16兆~25兆円が、政府試算だそうです。(原発被害は、含まず)
16年前の阪神・淡路震災の時は、約10兆円ですから、途方もない被害額ですね。
しかし、こんな規模の震災ですが、全体的にみて、日本は、冷静に、頑張ってこの状況に、対応していると思います。
暴動などの混乱は起きず、順番を守って、物資を受け取るのに並んで、規律を乱す人が少ないのは、海外メディアから、称賛されているようですね。
困った時には、一致団結して、助け合うというのは、日本人の美点だと思います。
これから、本当の被害が明らかになり、復興に向けては、さまざまな困難が、待ち構えているでしょう。
日本は、もちろん復興できる体力のある国です。
しかし、それには、時間がかかる。何もかも失った人に、どう東京電力や、国が補償していくのか、復興のプロセスが、大事だと思います。
今年、日本の経済が停滞するのは、否めません。
そういうなかで、どういう対応をしていくか、オフィスダンケにとっても、正念場です。
水や電気は、とりあえず、使い方を、考えないといけませんね。
Deine Kaoru
マスコミ、メディアは被災地の人達が必要としている情報をもっと流してほしいですね。時間がかかるでしょうが、1日も早い復興を望みます。同じ日本人です。心からそう望みます。
2週間経って、これから、本当に大変な状況がわかってくるのではないでしょうか?
国や政府は、後手後手で、草の根の力が発揮されるでありましょう。