ショップ ダンケ

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美しい木になりたい アーティ語録1

2002-10-22 00:00:00 | インポート
最近の私の愛は、コーイチさんに注がれているのだが、永遠の憧れアーティことアートガーファンクルだって忘れちゃいない。「サイモン&ガーファンクル」の背の高いほうの金髪の巻き毛の人よと言っても、もうわかってくれる人が少ないのが寂しい。S&G時代の若いころの写真とかが今も出回るから、若いままに錯覚してしまうのだが、実際は、アートは還暦を過ぎている。彼が、5年ぶりに新作「心の散歩道」を発表し、ファンの間では、賛辞の声が上がっている。予想以上の出来に嬉しくてたまらない。カッチイの掲示板でも、ひろみつさんが書き込んでくれました。ファン仲間なのよね(笑)

今回のCDは、マイア・シャープ、バディ・マンドロックという年齢的には、アートの半分という若手とのボーカルトリオとのアプローチを試みている意欲作なのだが、音楽的なことは、今日はさておき(そりゃ、もう素晴らしいのだが)彼が、インタビューで語ったことがステキなので紹介したい。

「歌は僕の天職。人間が木のようなものだとしたら、枝になって、枝からまた小枝が生えてくればいい。僕は美しい木になりたいんだ。そして葉が開くように、もって生まれた資質を開花させたい。それが僕の目標だ」

この人は、とても知的で、アーテイスティックな人だ。だから、インタビューなどの発言も、詩的な表現になる。(実際、詩集も発表した詩人だ)

「美しい木になりたい」ぐっと来る言葉だ。大地にすくっと立つ木のイメージが広がる。いっぱいいっぱい葉っぱを茂らせる緑の木。ゆっくり私たちは、その木の下で、美しい彼の声を聞いて涼むことができるだろう。

ヘルマンヘッセの言葉も思い出した。「Mit der Reife wird man immer juenger. 人は成熟するにつれて若くなる」年を重ねるほどに、若々しく、清冽に、そしてヒューマンな印象を与えるってステキだ。


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