ショップ ダンケ

ドイツ雑貨「ショップ ダンケ」のオフィシャル・ブログ

東北大震災No2

2011-03-25 00:37:36 | 徒然草

ドイツの友へ

今回の震災は、日本の戦後以降、最大の惨事です。ダメージがないと言える企業はないと思います。3月中の日本の経済は、機能不全でしょう。
イベントは、ほとんど中止です。

でも、ちょっと過敏に反応しすぎかなと思います。在日ドイツ大使館も、大使館業務を、大阪・神戸の領事館で行い、日本にいるドイツ人は、国外に出るよう勧告しているようですが、ちょっと、違和感を感じます。

日本中、放射能に汚染されているわけではありません。

関東とは違い、関西では、計画停電もなく、スーパーの食品や日用品がなくなるということはありませんが、物資が調達できず、(関東から来ず、または関東から、被災地に行ってしまうので)、モノの流れは、悪くなっています。
被災地には、メーカーの支店や、下請けが、たくさんあるので、モノの生産がストップしています。

私も、まずは、5月のゴールデンウィークにある音楽祭が開催されるかどうか、気をもみましたが、Go!となりました。
「ラ・フォル・ジュルネ音楽祭」
http://www.lfj.jp/lfj_2011/
イベントは、義援金を集めるチャリティ色が、どこも濃くなるでしょう。

地震が起きた時、私たちは、びわ湖ホールで、コンサートでの音楽雑貨の販売の準備中でした。携帯も見ていなかったので、事態のほどは、わからなかったのですが、うちに帰ってきて、その被災の規模に、びっくり仰天しました。
それ以来、TVや新聞の報道にかじりつく毎日で、 しばらくは、落ち込みました。

しかし、長い目で見れば、被災を逃れた地域に住む私たちが、意気消沈するだけより、普段の日常を過ごすようにして、むしろ、商売に打ち込むほうが、結果的には、被災地の復興を
支えることになると思うようになりました。

今回の震災は、自然のなせる業ですから。自然を憎みたくなるけれど、自然は、私たちを、圧倒するものなんですね。
戦争の跡よりも、激しく無残に、根こそぎ流し去られた被災地を、報道で見ると、うなだれるしかありません。

戦争だったら、相手を憎めば、気持ちの持っていきようもあるけど、、
私たちの全ての活動は、平和な日常のうえに成り立っていると痛感します。

福島の原発は、なかなか安定的な状態に、落ち着かないようで、現場は、必死の対応をしていると思います。

報道は、危険だと、あおるようなところもあり、矛盾もあります。

原発のある地域で、農家が栽培するほうれん草は、出荷停止になりました。洗って食べれば、人体に影響がないとのことなのに。まあ、市場に出ても、みんな買わなくなっています。

原発の専門家のセンセイたちも、人によって、見解も違うようで、テレビで、いろんな学者が、出演しています。

メルケル首相は、原発肯定派だったから、今回の日本の事態を受けて、ドイツは、どういう原発対策を取るか、議論があるかもしれませんね。

今回の震災で、23日付けで、死者・行方不明者2万5千人を超えたそうです。
被害総額16兆~25兆円が、政府試算だそうです。(原発被害は、含まず)
16年前の阪神・淡路震災の時は、約10兆円ですから、途方もない被害額ですね。

しかし、こんな規模の震災ですが、全体的にみて、日本は、冷静に、頑張ってこの状況に、対応していると思います。

暴動などの混乱は起きず、順番を守って、物資を受け取るのに並んで、規律を乱す人が少ないのは、海外メディアから、称賛されているようですね。
困った時には、一致団結して、助け合うというのは、日本人の美点だと思います。

これから、本当の被害が明らかになり、復興に向けては、さまざまな困難が、待ち構えているでしょう。

日本は、もちろん復興できる体力のある国です。
しかし、それには、時間がかかる。何もかも失った人に、どう東京電力や、国が補償していくのか、復興のプロセスが、大事だと思います。

今年、日本の経済が停滞するのは、否めません。
そういうなかで、どういう対応をしていくか、オフィスダンケにとっても、正念場です。

水や電気は、とりあえず、使い方を、考えないといけませんね。

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