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Dr.コトー診療所1

2004-10-10 00:00:00 | 映画&ドラマにハマル!

周囲から、今回の入院は「休養」を神様が与えたんだよと言われたし、自分でもそう思おうとしたが、痛みがあるうちは、休養どころではなかった。

痛みが出てくると、痛みにじっと耐えることにエネルギーが必要なのだった。夜眠れないせいか、昼間、くうくう寝てしまう。「痛みがないから眠れるんですよ。寝ることは、いいことですよ」と医師に声をかけられた。

そんな何気ない医師の一言でも、患者には、ずいぶん慰めになる。実際、寝たりたあとは、足が少し軽くなるような気がして、入院2週目は、ラクになって、調子がいいときは、DVD三昧した。私が借りてきて感動したのは「Dr.コトー診療所」

病気の時だから、よけい感動したのかもしれない。南の離島診療にかける青年医師の物語だが、これは去年2003年夏クールのテレビドラマだ。同じ時間帯、大好きな佐藤浩市さん主演の「高原へいらっしゃい」にチャンネルを合わせていた私には、「Dr.コトー診療所」は未見だったのだ。当時、海と山が舞台のヒューマンドラマ対決なんて言われたが、「高原へいらっしゃい」が低視聴率にあえいだのは無理もない。「Dr.コトー診療所」のほうが出来は、断然すばらしい。

主役のドクターコトーこと、五島健助には、吉岡秀隆さん。山田洋次監督の秘蔵っ子でもあり「男はつらいよ」シリーズにさくらの息子・満男役を演じ、子役から活躍していてキャリアは長いのね。そして倉本聰「北の国」からの純くん役で、ドラマとともに成長した。(しかしカッチイは、この国民的ドラマを全部は見ていない。)30代に入った吉岡さんの大きな代表作になったのが、このDr.コトーだと断言できマス。それほどハマリ役。

やっぱりドラマは、しっかりしたストーリーと深みのある演技ができる俳優と、優秀な演出家で決るよね。島の雄大な自然を圧倒的な映像美で見せてくれる。濃密な人間関係を描きながら、「医療もの」を奇をてらわない正攻法で勝負している気がする。

東京の大学病院を辞めて、離島にやってきたコトー先生は、献身的に島の医療に尽くして、島の人々の信頼を勝ち得ていく。毎回、けっこう派手なオペが出てきたりして「医療もの」のお約束どころもキッチリ。普段ヌボーとしているコトー先生が、メスを握ると、キリっとした表情になるのがりりしい。吉岡くんは、かなり医療シーン練習したんだろうな。