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ピュア1

2004-06-03 00:00:00 | 映画&ドラマにハマル!

やっと懸案のサイトのリニューアルが完成して、ほっとしている。

リニューアルが佳境に入っていた5月末、ビデオ屋さんで、4本借りて1000円のセールだったんで、気分転換に1996年放送の「ピュア」というドラマを借りてきた。癒し系のドラマならいいかなーという軽い気持ちだったんだけど、どっぷりこん、このドラマにハマリマシタ。
何度も見ては、そのたび号泣して、もう今では、全11話のストーリーがすっかり頭に入っている(笑)

当時流行った障害者ドラマの頂点となった作品と言われるらしいが、ストーリーがいい。主人公の優香役は、和久井映見ちゃん。優香は、軽い知的障害ながら、個性的なオブジェを作る芸術的才能に恵まれている。これは、和久井映見ちゃんのばっちり当たり役。彼女以外、優香役は、考えられないと思うほど。優香の純粋さ、素直さを自然に表現していて、笑顔が本当にかわいいの。(和久井映見ちゃんの一番かわいい時だったかも?)

父は早世したが母(風吹ジュン)に愛情を注がれて育ち、いとこの涼(高橋克典)に守られてきた優香は、作品が大賞をとってしまったことをきっかけに、未知の世界である「社会」に足を踏み入れることになる。社命で、彼女を取材にきた沢渡徹を、優香は、慕っていく。

彼女が恋する徹さんを、堤真一さんが演じている。これがなんとも素敵なんです!両親に自殺され、孤児院で育った屈折した彼を、渋く、クールに、そして、だんだんと優香へと傾いていく気持ちを、絶妙に表現している。優香に直接自分の心情を伝えるセリフは、ほとんどなく、ほんのかすかなうなずきだったり優しい視線だったりするのだが、感情の揺れが見事に伝わる。徹底的に「受け」の演技だ。

もともと舞台俳優として知る人ぞ知るという存在だった彼を、プロデューサーが通いつめて、出演をうんと言わせたらしいけど、「月9」初出演にして主演というのは、大抜擢だったんでしょう。

この作品でブレイクしたのに、舞台を大事にして、テレビドラマにも出られるようになったのは、割と最近のことのよう。「やまとなでしこ」のちょっとオトボケの欧介さんや、「グッドラック」のクールな香田キャプテンは、カッチイも見てたんだけど、このシリアスな役の徹さんは、素敵すぎる。遅れてきたファンであることを残念に思うわ。