女友達と日帰り温泉に行ってきました。
岸和田のいよやか温泉です。だんじり祭りで有名な岸和田市の和泉山地のふもとにあって、気軽に田舎気分が味わえるます。温泉フリークの友達イチオシだけあって、ヌルヌル感がある泉質が、たまりません。平日特別割引のバーベキューを楽しんで、¥2,000は、お得です。
露天風呂と中のお風呂を行ったり来たりで、ぺちゃくちゃおしゃべり。新緑を見ながら、ゆったりと寛ぎましたわ。カフェで、食べたソフトクリームも美味しかったデス
5月に、政府が世界文化遺産に推薦した島根県石見(いわみ)銀山遺跡が、ユネスコの諮問機関で審査にあたる「国際記念物会議(イコモス)」から、「登録延期」を、勧告された時に、そうだろうなと驚かなかった。だって、富士山より、先に、地味な銀山が、世界遺産にはならないだろうと思ったからだ。
ところが、見事に逆転登録できてしまった。これには、ユネスコ大使等の積極的なロビー活動の活躍が、功を奏したらしい。ここ石見銀山は、16~17世紀にかけて世界の銀産出量の1/3を占め、その品質の高さからソーマ(佐摩)銀と呼ばれ、JAPANブランドの先駆けだったそうだが、今の日本人に、そんな知名度ってないでしょう。白神山地のときも、そう思ったんだけど、審査基準は、知名度とは、関係ないのね。
希少価値ってことが、大事なことなんでしょう。銀鉱山のある仙ノ山地区と、鉱山町として街並み保存されている大森地区と、銀や鉱石を運び出した街道、それに積み出した港が一体として残っているということが、石見銀山の特徴なんでしょうか。
産業遺跡だから、正直、地味というのは否めない。坑道を歩けたりすると、ハイライトになると思うけれど、TVで見た最大の坑道跡「大久保間歩」は、真っ暗だった。
これって、観光客が行けるような体勢になっているの?と疑問に思った。採掘や精錬に技術を、わかりやすく説明する施設や資料館が、必要でしょうね。観光客は、ちょっとオベンキョする姿勢でいないと、いけないかも。見てすぐ感動できる自然遺産より、分が悪いよね。見せ方が、大事だと思う。
しかし、それには、何といっても「世界遺産」という大看板が必要で、その大看板さえ立ってしまえば、その魅力を伝えるための整備ができるのでしょう。なんといっても「まちおこし」の権威づけに、「世界遺産」ほど強力なものはないものね。
大きな経済効果が見込めるとして、ヘンに「開発」が始まってしまって、ゴミが増加して、交通の渋滞化、自然を損ねたりという問題も起きてくる。地元の悲願と言われるけれど、これからが、それの腕の見せ所でしょう。
何せ世界遺産に飛躍しちゃったのだから。世界遺産詣でが大好きな人たちは、一杯いる。
岩手県立美術館で、5月26日(土)~7月16日(月)まで、ピカソ展が、開催されているが、ここは、とても立派な美術館です。
美術に親しむ講演会や、ワークショップ、コンサートなどのイベントにも熱心のよう。
私が手伝いに行った最初の頃も、アートシネマとして、ピカソの映画の上映会もあった。
今週の日曜6月24日は、午後6時から、館内のレストラン「パティオ」で、「ピカソ・その美と職を堪能する トーク&ディナー」もあるそう。渋谷の名店のシェフが腕を振るってくださるそう。ピカソを知るために、スペイン料理から。「天才ピカソは、どんなもの食べてたのでしょう?」って、想像するのも楽しいわよね。お腹を満たして、絵画を堪能する。いいなあ。
お帰りには、ピカソ展のためのグッズも販売してますから、見て行ってくださいね。ドイツ雑貨の「ショップ ダンケ」のものも、入ってます。
また、ミュージアムショップ「ガレリーナ」 には、素敵なアートグッズが揃っている。こちらも、ぜひお立ち寄りを。
なかでも、充実した品揃えなのが、美術書である。雑貨のオンラインショップを営む私にとっても、ピクピク。「西欧のかわいいモノたち」やら「世界のミュージアムグッズ」「ロングセラーデザイン」などの本を、買い込んでしまった。この手の本は、出会ったときに買っとかないと、なかなか見つからないのです。美しいものは、眺めているだけで、ハッピーな気持ちになるもの。
実は東北が初めてのカッチイさんです。観光系の専門学校で「観光地理」を、さんざん教えてきたくせにね(笑)東北は、たくさん温泉があって、字も難しいし、学生が覚えるのに、ふうふう言う地域です。
月曜日は、美術館が休館日だったので、一日、「小岩井農場」に遊びに行ってきました。
ちょっと高いけれど、美味しい乳製品の「小岩井」製品のふるさとデス。岩手山麓に、東西5km、南北13km、面積3000ヘクタールで、ここは、現役の農場で、観光牧場が、主体ではないのよね。農場内を見て回るバスツアーに参加したので、それがよくわかった。
酪農事業、種鶏事業、たまご事業、山林事業、緑化造園事業などを展開する総合農場なんですね。木造で、古めかしい建物も、現役で事務所として使われていたりで、牧草地と赤松林に囲まれた自然のなかに、施設があり、観光客が見ている部分は、その一部。
観光牧場になっている園内は、ファミリー向けで、ゆったりレストランや施設が散在する。こういった牧場系観光施設では、体験コースを山ほど用意したり、遊戯施設を併設したり、温泉まで掘ったりまでするところもあるが、小岩井農場は、そういうムリムリ感がない。
岩手山のなだらかな勾配を見てると、ゆったりした気分になり、過度に、遊園地的でないことが、ここには、ふさわしいと思う。せせこましいというのと対極にある。
レストランのバイキングが、¥1300で、良かった。小岩井農場さんの素材を使って20種類のメニュー。凝った味付け、盛り付けじゃないのだけど、丁寧に作られてる感じ。その中に、ラム肉料理があって、ラム肉好きとしては、嬉しかった。ラムって、独特のにおいがあるけれど、柔らかくて、美味しい。都会のホテルのランチバイキングより、中身は、充実してますよ。ただ、ファミリー向けなんで食器がね。給食みたいなの。
満腹になった後で、羊館へいって、「かわいい!」って、叫ぶ私って?羊さんは、ピンクのおメメで、大人しい。たっぷりなでさせてくれて、ありがとう!
園内で売られているソフトクリームを食べるのは、ここに来るととお約束のよう。青空のもと、あっさりくどくない小岩井ソフト。堪能しました。チーズケーキは、バイキングで、食べ過ぎたので断念したのが、心残り。
お土産屋さんのコーナーは、イマイチだったかな。ディズニーランドを見習いましょうなんて、偉そうに思ったりしたけれど、ファミリーに、あそこみたいにお金を使わせなくてもいいか(笑)
出張に来ても、息抜きは、大切。盛岡手づくり村は、今回あきらめて、夕方まで、小岩井農場で、ゆっくりした。のんびり、ゆったりするって、大事なことです!
ゴールデンウィークのイベントの打ち合わせで、東京へ出張した。前泊入りしたので、会場となる場所に併設されている「相田みつを美術館」に行った。
作品を見て思ったことは、肉筆で書くことの、強さである。彼が書いたと、誰もがわかる独特の毛筆の書。
近代以降、詩人たちは、自分の作品が、「活字」になることを、前提として詩を書いた。
活字は、肉筆にまとわりつく情緒的なものを洗い流す。相田みつをは、活字の普遍的な浄化作用を、あえて拒否し、詩を、書として表した。短歌に精通し、禅とという思想的な背景を持つ、彼の詩は、館長の相田一人氏のおっしゃるように(「相田みつを 詩のひみつ」)覚えやすい、わかりやすい、読みやすい。
相田みつが描く、その書は、字体、配置、バランスまで、細心の注意を払って描かれ、言葉は、視覚的に立ち上がる。散文の作家は、逆立ちしても、この手は、使えない。
ハイデルベルク大学で、ブンガクの最初の授業を受けて、こりゃお手上げと早々に退散した私は、当時ドイツの大学で唯一であった「東洋美術史」を副専攻に選んだ。「東洋美術史入門」の授業で、教授が、掛け軸の絵の説明をしているとき、日本人が、毛筆で字を書くことは、どんな影響を与えていると思うか?」と問うた。
ポカンとする私たちを前に、「日本には、今でも、小学校から、書道という授業がある。子供の頃から、墨をすり、墨汁をふくませた筆で、字を書くことで、心を落ち着かせ、集中する。精神修養の一つとして、書になじんでいるのである。書は、書道といい、教育の一環なのであーる。」のたまわったことは、良く覚えている。
ヨーロッパでも、その人の筆跡の特徴、個別化されるが、日本でいうところの書道(Caligraphy) はない。書のひとつの文字のハネや、かすれにまで、心動かされるのは、私たちが、漢字と、ひらがなを使う日本人で、書道に、触れて育ってきたからに他ならない。現代っ子より、書になじみのある中高年の世代に、相田みつをが支持されるのも、納得のいくことだ。彼の作品を、毛筆で書き写すことが、ファンの間では、浸透しているらしい。
日中友好条約の調印のドキュメンタリーで、双方の首相が、筆で、サインをしていたのを見て、「うーん、なるほど、私たちは、毛筆の国の人たちなのね」と感慨を持ったものだ。万年筆で、しゃっとサインするのとは違う重みがある。
さて、美術館のお土産コーナーで、作品のポストカードを買った。今の自分のフィーリングで、直感的に選んだ。活字にすると、雰囲気が伝わらない。ポストカードを並べて、写真に撮ってみました。