僕の感性

詩、映画、古書、薀蓄などを感性の赴くまま紹介します。

三年生からの言葉

2008-03-07 21:54:55 | 卓球
 今日、自分がコーチしてきた3年生から感謝のメッセージを頂きました。
その文面には私が第二のお父さんのようだった、と書かれていました。素直にうれしく、これまでのもどかしさ、満たされなさが一気に払拭されていました。

 何のために人のために生きるのでしょうか。自分は本当に未熟で下劣な人間と自覚しています。でも精一杯ひとつの目的に向かって打ち込む姿を子どもたちには見せてきたつもりです。(そう思う事自体が、おこがましく、偽善的であさましくもあるのですが。)

 人はいつか必ず滅します。その恐怖と空しさは、年々強くなるばかりです。
生きている限り、人のためとは考えずに、泰然自若とした野の草花のように生きていきたいと思うようになりました。何かしてあげて、見返りを期待するのではなく、おおいに楽しんでいる自分の姿をただ表現していきたいと思います。

運命の赤い糸

2008-03-07 20:23:07 | 薀蓄
 昔々、あるところに活玉依姫(いくたまよりひめ)という容姿端麗な娘がおりました。ある日娘が素性の知れない男の子どもをみごもってしまいます。相手は誰なのか父が娘を問いただしても、首をふるばかり。
 「今度男が来たとき、その衣服にこっそり長い糸を通しておくように」
と父は策を講じました。
 また男が通ってきて、父の言いつけどおり娘は男の衣のすそに糸を通した針を刺しました。男は夜明け前に帰っていきました。翌朝、その糸の先をたどっていくと、はるか三輪山の神の社につづいており、この男は三輪山の祭神、大物主大神(おおものぬしのおおかみ)であったことがわかりました。
 これが「三輪山伝説」で、ここから「運命の相手とは、生まれた時から小指と小指が赤い糸で結ばれている」と言う伝説が生まれたのです。