僕の感性

詩、映画、古書、薀蓄などを感性の赴くまま紹介します。

タイタニック

2008-03-29 23:32:57 | Weblog
 レオナルド・ディカプリオ主演の「タイタニック」をまたしても観てしまいました。ジャックとローズのロマンスもさることながら、ジャックのローズに対する自己犠牲的愛に深い感動を覚えます。

 1912年、4月14日、タイタニック号はカナダのニューファンドランド沖で巨大な氷山に衝突し、海に沈みました。2224人の乗客に対して、救命ボートが20隻しかなかったため、乗客の3分の2、1513名が死亡する大惨事となりました。
 遭難する14年前の1898年にモーガン・ロバートソンという小説家が発表した短編小説「愚行」には、」気味が悪いほどタイタニック号の事件と一致する部分があるのです。
 「愚行」は、1898年4月にサウサンプトン港から処女航海に出発した豪華客船タイタン号が、氷山と衝突して沈没する物語なのです。
 タイタン号は、船の全長、排気量、最高速度などを実際のタイタニック号と比較すると、それほど大きな違いがない事に気づきます。
 しかも4月にサウサンプトン港を出発してニューヨークに向かった点、救命ボートが足りなかったために多数の死者が出た点なども、タイタニック号と共通しています。
 特に暗示的なのが船名で、両方ともギリシャ神話に登場する巨人「タイタン」からとった名前なのです。
 さらにタイタニック号の所有者はJ.P.モーガンと言う人物ですが、「愚行」の作者もモーガンなのです。

 これだけの共通点があると言う事は、モーガン・ロバートソンに予知能力があって、タイタニック号の遭難を未然に防ごうとしたのではないでしょうか。