僕の感性

詩、映画、古書、薀蓄などを感性の赴くまま紹介します。

マディソン郡の橋

2008-03-26 23:58:27 | 映画
 スカーパーで「マディソン郡の橋」を観ました。フランチェスカとロバートとの秘めたる愛が、共感をよぶ傑作であります。
 孤独と孤独が惹かれあい、甘美なときめきへと誘われる男女。結局フランチェスカが何故退屈な日常に甘んじたのか。
 そしてロバートは彼女の迷いを察知し、立ち去ってしまう、そのもどかしさ。 
 家族の信頼が根底にあり、ロバートとの関係は思い出として残す決心をします。
後日、町で偶然ロバートを見つけた、フランチェスカ、ドアノブをまわしたいが、まわせない彼女の切ない心情が胸を打ちました。
 単なる不倫映画にとどまらない、深い男女の人間描写がみごとでした。

両親との晩餐

2008-03-26 22:08:52 | 食べ物
 今日は、仕事を早めに切り上げて、中高年のアイドル、綾小路きみまろのライブショーを観にいきました。両親とともに久々の笑いを共有いたしました。

 夕方5時に「喰道楽 いばら木」で「蟹三昧コース」に舌鼓をうちました。父は蟹には目がなく、タラバの焼き蟹をむさぼり食べていました。
 メニューの中で絶品だったのが、甲羅の蒸し焼きでした。ズワイガニの脚のほぐし身とかにみそを、出汁入りたまごでとじ、上からくず粉をかけた手の込んだ一品でした。ほぐした蟹の身とくず粉をかけた卵が口の中でハーモニーを演出し、溶け合って幸せな気分に浸ることができました。
 父も母も幸せな表情をしていたので心がじわっと暖かくなりました。

青春はビートルズとともに

2008-03-26 00:03:40 | 音楽
 我が青春時代、スポーツに熱中し、女の子を好きになり、加えてビートルズの曲を全部諳んじようと躍起になった時でもありました。

 三木清の「人生論」を読んで一丁前に大人になった振りをして、中原中也にかぶれたり、詩作に耽ったり、嗚呼ひとりよがりの人生哉。

 ビートルズに狂ったせいで、危うく高校受験に失敗しそうにもなりました。井上陽水はビートルズにのめりこみすぎて、3度九州医科歯科大学を失敗して、歯科医をあきらめて歌手を目指しました。デビュー曲が「カンドレ・マンドレ」で、芸名が「アンドレ・カンドレ」というところが笑えます。
 
 好きな事への探究心が持続すれば、生き甲斐の継続ともなり、老いさらばえる事もなく、生き生きと風のように生きる事ができるのではないでしょうか。