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花金寄席 & 純情潔白 詩人の会 二度目の集い

2009-01-11 15:47:00 | お笑い!
いやー、寒いですねぇ。風がハンパなく冷たいっ! みなさま、風邪など召されないようお気をつけくださいね。

さて、金曜の夜はシアターDで『花金寄席』、土曜日は新宿モリエールで『純情潔白 詩人の会 二度目の集い』、ルミネtheよしもとで『若手the登竜門トークの陣 ~話道~』を見てきました。どれもおもしろかったのですが、花金寄席については少しだけ。一番印象に残ったのはメメというメガネ女子の2人組。女性では珍しい野球漫才。「西のストリーク、東のナイツ」のように、将来「西の青空、東のメメ」なんてことになるとおもしろいですね。NSC13期生とのことなので、ひょっとしたら神保町ですれ違ったことがあるかも。13期生で私がネタを見たことがあるのは、田畑藤本、姫ちゃん、ルミカヽ(腐葉土)の3組ですが、正直彼らよりもセンスの良さを感じました。他のネタもぜひ見てみたいです。

純情潔白 詩人の会は初めて見に行ったのですが、なかなか興味深い内容でした。出演はカリカ・家城さん、ピース・又吉さん、チーモンチョーチュウ・白井さん、POISON GIRL BAND・吉田さん、平成ノブシコブシ・徳井さん、カラテカ・矢部さん。前半は決められたテーマ「家族」「海」「夢」に沿ってそれぞれが作った詩の発表。朗読を始める前に作家としてのオコチャさんがお酒や水を小さなワゴンに積んで登場。トップバッターの家城さんは早速アサヒスーパードライに手を伸ばし、一口。暗闇にうっすら赤い照明が燈る中、「夢子ちゃん」を読みあげました。次はブルーの薄暗い光の中又吉さんが「夢」を朗読。続いての「夢」では、原稿を持つ矢部さんの手がぶるぶる震えていたのが印象的でした。

そして、次のテーマは「海」。白井さんの「海」は詩というよりは散文に近い感じ。徳井さんは海の目線で書かれた詩。「すらすら書けました」と言う吉田さんは色や形容詞を多用した「海」。矢部さんは「水が嫌い」とのことで、若干暗い感じの詩。続いてテーマは「家族」。カリカさんは2004年、自分の子供をこの手に抱いた時に書いた詩。突然の隠し子宣言!?かと思いきや、「夢の中でですよ。」とのこと。続いて白井さんの「家族」。意外(!?)に結束力の強い家庭で育ったよう。そんな白井さんに家城さんは「白井はかわいいなぁ」と感心することしきり。吉田さんは21歳か22歳の誕生日の時にお姉さんからもらったメッセージカードを詩にしたもの。お次は徳井さんの「家族」。かなり衝撃的な詩でしたが、自分が思っていることを正直に表現した徳井さんに私自身は好感を持ちました。最後の朗読は又吉さん。こちらもちょっとびっくりする内容でしたが、又吉さんの家族に対する愛情は十分感じ取ることができました。

詩の朗読の後は川柳を学ぶ、ということで事前に作った川柳でガチンコ対決。一番高い評価を受けるとお食事券GET。順位を決めるのは川柳作家のやすみりえさん。川柳で順位をつける場合、1位は「天(てん)」、2位は「地」、3位は「人(じん)」、佳作は「客(きゃく)」というらしいのですが、今回の最下位はよほどひどかったのか、なんと「クソ」と呼ばれることに。お題は「芸人」。見事に天の評価を得たのは以下の川柳でした。

まずいもの 飲んでおいしくなる 不思議

これを書いたのは矢部さん。やすみさんの解説では、誰にでも共感できる内容であることと、マイナス面がプラス面になっているところが高評価の理由だそうです。これを聞いて慌てだしたのは他の芸人さん。特に吉田さんは「やべぇ、俺、うすっぺらすぎる」と本気であせっている様子。続いて地に選ばれたのは、

おしゃべりで うけなきゃそれは ムダ話

これは白井さんの作品。NSCで先生から聞いたことを川柳にしたもの。やすみさんは自己中心的でなく客観的な内容であることを評価されたようです。お次は人。

暗黒の 阿鼻叫喚 地獄絵図

そんなに芸人がイヤなの?とつっこんでしまいそうになるこの川柳を書いたのは徳井さん。漢字が多くて読みづらいったらありゃしない、とやすみさんはおっしゃり、修正ポイントを指摘。「川柳ってその人の深層心理が出るんですよ」とのことでしたが、徳井さん、ホントに大丈夫・・・? 続いて1つめの客。

知らんがな なんでやねんとか もういいよ

これは家城さんの作品。関西弁のお笑いもおもしろいけれど、関東の芸人も頑張ろう、という思いを込めたそう。やすみさんは、セリフが入っているので親しみがわくが、わかりづらかった、とのこと。そして2つめの客。

エンディング 手振るか迷い お辞儀した

これが発表された瞬間、吉田さんは顔を伏せて泣きだしました(もちろん単に泣くフリです)。そう、この川柳を書いたのは又吉さん。「お辞儀した」よりも「ついお辞儀」にした方が良い、というのがやすみさんのアドバイス。そして、最下位クソの発表。

フルポンと はんにゃと しずるが 売れてます

いやー、この川柳を見て、今まで POISON GIRL BAND を応援してきたことをちょっと後悔してしまいました。私が全力で支持してきた人はこんな作品しか書けないのかと。(^_^;) 他の芸人さんやお客さんの反応を見て開き直ったのか、吉田さんは「読み取れない? 若さへの嫉妬が?」と逆ギレ気味。徳井さんは「これで東京大喜利倶楽部をやろうと思っているところが信じられない」と辛辣な言葉。家城さんも「思いのほか納得のクソでした」と一言。本当はもう1つ川柳を作っていたと言う吉田さんに、やすみさんは「どれを最後に選ぶのかもセンスです」と一刀両断・・・。

吉田さんは完全にスイッチが入ったかのように「リベンジします!もう一句!」と珍しく声を張り上げ、家城さんも「クソが騒いでいるから」ということで了承。やすみさんが挙げたお題は「恋」。正直このお題で吉田さんがリベンジするのはかなり難しいと思いました。最初の発表者は矢部さん。

花びらの 数を数えて ちぎる僕

客席からは共感の「おー」という言葉があちこちから聞こえ、やすみさんの評価も上々。お次は徳井さん。

自転車の 車輪に絡む クローバー

客席はしーんと静まりかえり、あれっと思いましたが、やすみさんは「泣ける! いい!」と絶賛。個人的にはスピッツの歌に出てきそうな詩だと思いました。続いて白井さんの川柳。

別れても 仲よしでいる いい関係

やすみさんの評価は「人柄は出ているけれど、標語っぽい」。確かに。お次の作品は又吉さん。

家具屋にて ソファに二人 ならんでる

「実体験なんだろうなと鮮やかに映像が浮かぶ」とはやすみさんの評価。個人的には体言止めにしてほしかったな、と思いました。お次は家城さんの川柳。

あげた花 老後に菊で かえしてね

やすみさんは「重い!」と一言。私も、死んだ時のことなんて言う必要ないじゃんよーと心の中でつっこんでしまいました。そして、ついに吉田さんの作品。

うぶな僕 下着の干し方 ヘイテルミー

この日二度目の後悔。POISON GIRL BAND を応援してきたことと、「次はやってくれるかもしれない」とちょっと期待していたことに対して。ヘイテルミーってセンスないにもほどがありませんか・・・? お客さんの反応を感じ取り、吉田さんはもう1つの川柳をなかば強引に発表。

帰宅して 部屋の明かりに 照れ笑い

この川柳を書き写した直後に私のペンのインクが切れてしまい、これ以降のやりとりは記録できていないのですが、吉田さんは結局2つめの作品で勝負することになり、お客さんの拍手(良い作品ではなくクソに拍手)で今回の最下位は白井さんに決定。また、やすみさんの評価で徳井さんにお食事券が進呈されました。

私としては吉田さんの言葉のセンスに惹かれて POISON GIRL BAND を応援してきたところが大きいので、吉田さんがこのままイケてない川柳を書き続けるのは絶対にガマンできません。今度同じような機会があったら、是非他の芸人さんをうならせる川柳を書いていただきたい(何なら今日からブログは五・七・五で書く努力をするとか)ですし、もしそれができないようであれば、二度と川柳は作ってほしくないです。

とまぁ、勝手なことを書きましたが、詩人の会、個人的には映話に次いで今後注目していきたいイベントです。次回の詩人の会が今から楽しみ!
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