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完全なる報復

2011-01-27 23:48:48 | 映画!
昨日は映画『完全なる報復』を観てきました。公式サイトには・・・

フィラデルフィアの模範的な市民であるクライド・シェルトンの胸は、想像を絶する悲しみと怒りで張り裂けそうになっていた。自宅に突然乱入してきたふたり組の強盗犯に腹部をナイフでえぐられ、最愛の妻と幼い娘を目の前で惨たらしく殺されてしまったのだ。しかも事件を担当したエリート検事ニック・ライスは、主犯格の男に極刑を求めず司法取引を行い、ほんの数年の禁固刑による“有罪”でやむなしと判断してしまう。ある決意を固めて姿をくらましたクライドは、その10年後、満を持して壮大なプランに着手する。それは断じて許せない司法取引に関わったニックを含むすべての憎き者どもを抹殺し、アメリカの司法制度そのものを葬るという“完全なる報復”を遂行することだった……。

・・・と書かれているのですが、実際に作品を観るとこの『完全なる報復』という題名はかなり違うと思いました。原題は Law Abiding Citizen。日本語に訳すと「法を遵守する市民」。原題と日本語タイトルはほぼ反対の意味ですし、主人公クライドのセリフにもはっきり「復讐ではない」とあります。確かに「完全なる報復」の方が人々の関心を引くのかもしれませんが、作品の世界観を壊す、ちょっと乱暴な邦題ではないかと。

で、肝心の中身ですが、非常に見ごたえがありました。行き過ぎた感情表現がなく、クライドが「壮大なプラン」を実行していく姿やそれに翻弄される人々が淡々と描かれ、もうちょっと演出を派手にしても良かったのではないかと思ったほど。クレジットを見て初めて知ったのですが、主演のジェラルド・バトラーはプロデューサーも務めていて、弁護士をしていた彼ならではの内容だなぁと。「自分がクライドの立場だったらどうしただろう?」と何度も考えさせられました。『告白』が好きな方にはお勧めしたい作品です。

最後に1つだけ・・・玄関のドアは、相手をよく確かめてから開けましょう!
コメント (2)
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