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ケンタとジュンとカヨちゃんの国

2010-06-24 20:41:00 | 映画!
昨日は映画『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』を観ました。シネマトゥデイでは「孤児院で兄弟のように育った若者たちが、過酷な労働環境で働かされている解体現場の仕事にいら立ちを募らせ、人生の新たな一歩を踏み出そうとする青春ストーリー」と紹介されていますが、想像していたよりもかなり暗い、というかネガティブな物語でした。セリフとセリフの間に妙な間(ま)があって、それがなんとも言えない緊張感を生み出し、観ている間ずっと落ち着かなかったです。

ケンタ役の松田翔太さんの演技は可もなく不可もなくという感じ。ジュンを演じた高良健吾さんはキャラが定まっていないような印象を受けました。ひょっとするとキャラが定まっていないというキャラなのかもしれませんが。「ブスでバカでワキガ」というイケてない設定のカヨちゃん役は奥田瑛二・安藤和津夫妻の二女、安藤サクラさん。実は Web でこのカヨちゃんについてググるまで、彼女を演じているのは無名の新人さんだとばかり思っていました。細かい仕草やしゃべり方、声の出し方がプロっぽくなかったというか・・・まぁ、そういう演技なのかもしれませんね。

一番印象に残ったのはケンタの兄で刑務所に服役中のカズを演じた宮崎将さんの目。ケンタと面会している間のカズの目には底知れない暗さや孤独、狂気のようなものがあって、めちゃくちゃ怖かったです。宮崎あおいさんの実のお兄さんとのことですが、妹さん以上にすごい俳優さんに成長するポテンシャルがありそうな気が。今回とは真逆の明るい性格の役をやったらどんな感じになるのか興味があります。あとほんの少しだけ登場した洞口依子さんも強烈でした。セリフはほとんど(まったく?)なかったと思いますが、表情と後姿がすべてを語っていました。

というわけで、作品としてはいろいろ考えさせられる、かなり見応えのある内容でした。が、デートには正直オススメできませんので、ご覧になる場合はお一人か男性/女性同士でどうぞ。

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