お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

イトマンクロユリハゼ確保

2021年10月04日 | 採集
 この前、素潜りで貝採りをしている時にまだ未採集のイトマンクロユリハゼを採集し易そうな場所で見つけたものの、採集道具を持っておらず採集出来なかった(ブログ2021 9.24)。イトマンクロユリハゼは採集しても冷凍保存すると解凍した時に腹部が割れてしまいそうなので、生きた状態で大学へ持ち込まなければならないだろうと思っていた。今日は昨日深海エビ船に乗船して確保した標本を大学へ持って行く予定である。神奈川県博の研究員となった元魚ボラの学生も丁度来鹿しており、仕事が終わり直ぐにでも大学へ走りたい思いであるが、イトマンクロユリハゼを持ち込むチャンスでもある。この前潜った時の状況を考えれば30分あれば採集出来るだろうと思い、時間がない中イトマンクロユリハゼの採集を試みる。海に入ると濁りがあり見つけられるだろうかと不安が過るが、意外と直ぐにイトマンクロユリハゼの群れを発見。思った通り簡単に採集。数個体採集するが、この前見た時、群れの個体はサイズが小さく、ペアで泳いでいる個体の方が大きかったのでペアを探す。こちらも直ぐに見つかり思う様に採集。これだけ順調に採集が進むとイトマンクロユリハゼ以外の魚も気になるが、この場所は前回採集道具を持参しなかったほど今までに採集したいと思う魚がいない場所であり、更に今日は濁りもあるので直ぐに諦め、切り上げることが出来た。思う通り採集は30分で終了。だが、今はウエットスーツを着て潜るので、採集は30分で終了したものの、準備や片付けで更に1時間ほど掛かってしまった。そして急いで大学へ走る。イトマンクロユリハゼは白いバケツに入れ運んだからか体色が白っぽかったが、撮影する為麻酔をかけると発色して綺麗な体色が現れ、綺麗な写真を撮ってもらえた。また、深海魚の方は初採集だったホウネンエソの仲間はホシホウネンエソに同定された。更に気になっていたスミクイアカカサゴであるが、著者である神奈川県博の研究員であり元魚ボラの学生に見てもらうと、残念だが全てアカカサゴと同定された。深海エビ漁乗船の目的だったスミクイアカカサゴは確保とはならず、再度のチャレンジに意欲が湧く。



イトマンクロユリハゼの群れを発見



今回の採集成果













イトマンクロユリハゼ



初採集のホシホウネンエソ



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