お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

今年初の夜間採集

2020年01月04日 | 採集
 明けましておめでとうございます。今年もブログネタが尽きない限り続けて行きますので、どうぞよろしくお願い致します。
早速、今日は定置網漁も令和2年の初漁でサワラやオオニベ、マダイなどが獲れました。そして土曜日という事で明日はまた定置網漁の操業は早くも休み。という事で土曜日の夜恒例の夜間採集も今年初。例年1月はまだ時期的に早く、あまり期待できないのだが、今年は海水温が高く、例年とは違う為、ちょっと期待しながら港へ向かう。港に着くと波がちょっとあるが透明度も良く、期待がさらに高まる。魚を探していると見覚えある泳ぎを見つけ、直ぐにタモ網で採集。見ると小さなサイウオである。年明け初の採集がサイウオとは何とも嬉しい。その後も海を眺めているとまたサイウオのような魚が泳いでくる。掬うとやはりサイウオである。だが、今回は皆小さく、細目のタモ網を使っているが、それでも魚が網目に刺さってしまう位である。今までにこれだけ小さなサイウオを採集したことはない。だが、魚ボラの標本として冷凍保存するには体が弱そうで冷凍に耐えられない感じである。その後もサイウオを何度も確認するが今回は採集せずに泳ぎをじっくりと観察する。このまま時間掛けて見ていれば、今日はいくらでも見つかりそうな位泳いで来る感じである。そのような中、1個体だけ大きな個体を見つけ、慌てて採集。その個体のみ標本用に確保する。サイウオは採集した当初はこんな港でと驚いたが、その後何度も確認でき、遂に今日は稚魚を沢山確認できたので、この港ではもう稀種ではなく普通種であることが確信となる。


サイウオの仲間



ボラ稚魚


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