お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

ミミズハゼ採集

2021年02月06日 | 採集
 昔はミミズハゼと言うと海岸で石をひっくり返し、石の下に隠れているものを採集していた。最近は魚ボラの学生から海岸の転石や砂利をスコップで掘り、ミミズハゼの仲間を採集すると聞き、そのような所にまで生息しているのかと興味深い話を伺っていた。そんな中、先月の夜間採集でミミズハゼの仲間の稚魚を採集(ブログ2021 1.16)したので、ネットで調べてみると、YouTubeでイカの下足を手で握り、海岸の転石の間に入れると握った手の中にミミズハゼが入って来て採集するという動画を見つける。これは非常に興味深く面白そうなので、地元の海岸でも出来ないものかとチャレンジしてみたくなる。そして今日、仕事が早く終わり時間があったので実行することに。動画で見たような丸い転石が広がる海岸は地元には非常に少なく、数カ所しか心当たりがない。今日は波があるので波の影響の少ない海岸へ行き実行する。イカの下足を握り転石の間に入れてみるがなかなか反応がない。あちこちと場所を変えながら行うも全く反応がない。更に波の影響は少ない場所ではあるが、時より大きな波が来て、腕だけでなく体にも波が当たり濡れる。そもそもこの場所でミミズハゼを一度も見たことは無く、時間が経つにつれ、ここには生息していないのではと疑うようになる。諦めて転石を片っ端からひっくり返してみるがやはり見つからない。諦めて帰ろうかした時にミミズハゼの姿を見つけてしまう。直ぐに捕まえようとするが砂利の下に潜ってしまい逃がす。姿を見てしまったので、それからはひたすら石をひっくり返して行く。何度か見つけ砂利まで掘るが全て逃げられてしまう。ようやく砂利ごと網に入れ、1個体確保する。だが、その後も採集できず、更に腰も痛くなり一応は1個体採集出来たので終了。家で撮影し拡大して見てみると胸鰭上部に遊離軟条が数本見え、採集した場所が河川の影響のない場所だったので、オオミミズハゼかなと思う。だが、ミミズハゼの仲間は種が多く自分ではわからないので、あとは魚ボラのミミズハゼのプロに任せる事とする。
*後日、魚ボラでオオミミズハゼと同定されました。



砂利ごと網に入れ、その中から探す




胸鰭上部に遊離軟条が何本か確認できる

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