今日は定置網漁の操業中、ロープに絡まってオナガザメの仲間が揚がってくる。サイズが小さかったのでいつものニタリだろうと思っていたらマオナガである。オナガザメの仲間は広い場所でないと泳げないのか、よく定置網に入るニタリも網を絞っていくと途中で転んでしまう。今回のマオナガも何らかの状況で網の中で転んでしまい、ロープに絡まったと思われる。ニタリは毎年数個体は入網するが、マオナガは何年かに1個体入るかどうかでここでは非常に珍しい。しかも入ったとしても船のクレーンを使わないと揚げられない程の大きな個体ばかりで今回の個体はいつものニタリ程のサイズで小さく非常に珍しい。ニタリは魚ボラの標本用に確保しているが、マオナガの標本は腹から取り出した胎児を確保しているのみ(ブログ2009 3.5)で親魚は大き過ぎてまだ確保できていない。今回の個体は珍しく小さいので標本用に確保したいところではある。だが、見た目は綺麗なものの、かなり腐敗が進んでいるらしく、臭った匂いが広く漂っている。この個体を港に持ち帰ったら周りに迷惑で、更にこれを車に積んで大学まで走ることを想像したら車や運転に支障をきたすのは必然である。という事で勿体ないが今回も標本用に確保するのは見送る事に。せめて胎児がいないかと思い確認すると雄個体であり、本当に残念でならない。
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前日が時化で操業していないので、2日経っているものと思います。
見た目にはまだ良かったのですが、とにかく物凄い異臭がしてダメでした。
雌個体で胎児を持っていたとしても、腐敗が酷くダメだったでしょうね。