お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

運が悪い マダラトビエイ

2008年11月06日 | 定置網

 今日、定置網を起こしていると、とても小さなマダラトビエイが泳いでいるのに気付く。水族館用に最適なサイズなので、タモ網を構え、掬い上げ、船の中に泳がせて帰港する。この個体は今まで捕れたマダラトビエイの中では最も小さく、体盤長で30センチ程であろうか。ところがよく考えたらマダラトビエイは魚ボラの標本用にまだ確保していなかった。いつも捕れるのは大きな個体ばかりで、冷凍保存するのにとても大変そうなのでまだ確保していない。とっさに水族館用にと掬ったのだが、今マダラトビエイの注文が水族館から来ている訳ではない。という事でマダラトビエイの標本を確保する絶好のチャンスと思い、港に着いたら標本用に確保しようと考えていた。ところが・・・。今、ここの海域で藻を食する魚の調査?に長崎大が来ている。今日はうちの定置網にただの見学という事でそこの先生と学生が船に乗っていた。そして、その先生というのがエイの研究者だそうで、そのマダラトビエイを欲しいと言ってきた。すると、うちの社長からマダラトビエイをその先生に渡すように指示されてしまう。自分も欲しかったが社長に言われれば仕方がない。今回は標本確保を諦め、長崎大に引き渡す。その先生にエイの使用目的を聞くとやはり標本用との事。こちらもまだ確保していないのに、たまたま船に乗ってきた人に横取りされてしまった感じがする。今回は仕方なく諦めるが、果たして今後このような小さな個体が捕れるのだろうか?
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