お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

高級魚センネンダイ

2022年04月29日 | 市場
 今日はカガミダイの幼魚を活魚水槽に活かしに行くと、同じく活魚水槽に大きなセンネンダイが久し振りに揚がっている。センネンダイは今までに何度か定置網で獲れた事があるが(ブログ2012 9.12)、地元産の標本はまだ確保していない。標本に確保しようか悩むところではあるが、近年急にセンネンダイの市場での評価が上がり、高級魚と化している。更に今回の個体はサイズが大きく、このサイズで高値が付くととんでもない値段となりそうである。結局標本用として確保するのは諦める。仕事が終わり今日のセンネンダイの値段を聞くと思っていた以上の高値が付いたそうで手を出さなくて良かったとつくづく思う次第である。以前は標本サイズのセンネンダイも揚ったこともあり(ブログ2017 6.6)、その時はタイミングが悪かったものの、無理してでも確保しておけばよかったと後悔する。高級魚と化したセンネンダイを今後標本用として確保出来る時が来るのだろうか。


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カガミダイ幼魚の行方

2022年04月29日 | 定置網
 今日は定置網漁の操業中、網を絞ると私から離れた場所で船員がバケツで水ごと魚を掬う。水ごと魚を掬う場合はタモ網では体がスレてしまう体表がデリケートな魚である。先日、お隣の定置網でフリソデウオが獲れた(ブログ2022 4.23)ので、うちの定置網にも遂に来たかと思う。しかし、バケツの中を覗くとカガミダイの幼魚であった。カガミダイは深海魚であり、お世話になっている深海エビ漁で毎回大きな成魚が獲れている。深海魚であるが幼魚は定置網にも稀に入ることがあり(ブログ2008 4.21)(ブログ2017 5.4)、今までに水族館に搬出したこともある。今回もとても状態が良いので水族館に連絡しようと考えていた。だが、操業を終え、帰港中に別な提案を思い付く。来週のゴールデンウイークに港で大きなイベントがあり、私は更にその実行委員である。その中で鹿大水産学部の先生と学生さんに来て頂き、深海魚講座や展示などを行う予定である。そこでこのカガミダイ幼魚を生きた状態でお客さんに見てもらう事が出来ないだろうかと考える。という事でこのカガミダイ幼魚はイベントの展示用として生かしておくことにする。だが、弱そうな魚なので、それまで生きていてくれるだろうか。

カガミダイ幼魚


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