お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

クロコバン

2016年08月03日 | 定置網
 今日は定置網でシロカジキが獲れる。そのシロカジキにコバンザメが吸着しており、標本用に確保する。2個体確保するが体色が黒と白である。最初はいつものナガコバンかと思っていたが、尾鰭が湾入していない。となるとクロコバンかヒナコバンである。コバンザメの仲間は吸盤の板状体や尾鰭、胸鰭と吸盤との位置で容易に同定できる。だが、このクロコバンとヒナコバンだけは体色の違いだけで非常に良く似ており、いつも悩まされる。厄介だと思っていたら、今度の魚類検索図鑑第三版ではヒナコバンが消えている。計数形質や外観が酷似しており、ヒナコバンはクロコバンの色彩変異となった模様。となると、この2個体はクロコバンとなる。これでコバンザメ科の同定が楽になった。

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ベニカエルアンコウ

2016年08月03日 | 定置網
 今日は定置網漁で小さなカエルアンコウが獲れる。いつも獲れるものよりも体色が綺麗なので取り上げると、普通のカエルアンコウでない事がわかる。持ち帰り同定するとベニカエルアンコウの幼魚である。カエルアンコウの仲間で普通のカエルアンコウ以外はここでは珍しい。素潜りで採集した覚えはあるが、定置網で獲れた記憶がない。ひょっとして初入網かと思い過去のブログを調べると、ベニカエルアンコウ初入網の記事を見つける。これで初入網ではないとわかる。ただ、前回獲れた個体は体色が黄色であり、今回はオレンジ色とバリエーションが違う。同じ魚種ではあるが体色が違うバージョンなので良しとする。

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