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今年の海は今でも海水温が低く、南方系の魚を見ることができなく面白くない。今までが南方系の魚ばかり獲れていて、逆に異常だったのかもしれない。温暖化とは言うものの、やはり黒潮が大きく影響しているようである。その為、今年はサンゴの白化現象も見られず、環境としては良かったのではないだろうか。そんな中、今日は市場内を散策していると、赤地に青い小斑点が散らばっている鮮やかな魚が活魚で泳いでいるのが目に付く。ユカタハタではないだろうか。ユカタハタは珍しくはないが、年に数個体くらいしか水揚げされることがない。また、あまり大きくならず、標本としてもありがたいサイズである。だが、問題は魚の金額で、ハタ科は高値の魚ばかりである。厄介なのは、魚を知らない仲買人の中にユカタハタを高級魚のスジアラの若魚と思っている人がいることである。当然、高値が付くと思われ、手が出ないのが現状である。綺麗な魚なので一度は標本写真を撮ってみたい。でも今回は小さな個体とはいえ、家の写真撮影用水槽に入らないので諦める。写真を撮れない悔しさもあるが、購入しなかった事でほっとした感じもする。