お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

ミナミメダイ

2009年11月09日 | 市場

 今日は水揚げ後、所用で市場へ行くと隣の漁協の定置網が水揚げに来ていた。そこで漁協職員が水揚げする魚の種名が分からず悩んでいて、丁度通りかかった私に声が掛かる。魚を見るとオオメメダイではと思うが、この手の魚をよく知らない。ブログネタを探していたし、自分では写真を撮ったことが無かったので確保したく、種名を調べるという条件で譲ってもらう。この魚を獲った人に話を聞くと今年初めて見た魚であるとの事。さらにここ数日で数個体揚がっているようである。持ち帰り検索図鑑で調べるとオオメメダイ科で頭部背面の有鱗域の先端が眼の後縁に達することでミナミメダイのようである。姿から深海性の魚のように思うが、いろいろ調べてみると定置網で混獲されていたり、表層で巾着網によって漁獲されていたりしているようである。だが、情報量が極めて少ない。鱗が剥がれやすいようで、この個体も鱗は既に剥がれてしまっている。定置網の漁獲物であるにも関わらず、体表がズル剥け状態なので、かなり弱い魚のようである。状態が悪いので写真を撮ったら捨てようかと考えた。魚ボラの学生に電話して調べてもらうと、標本未登録種であることがわかり、一応魚ボラの標本用に冷凍保存する。
コメント
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