上野みえこの庭

日本共産党熊本市議の上野みえこのブログです。

西日本豪雨災害被災地・広島を視察

2018-08-29 22:30:50 | 議会活動
8月29日、西日本豪雨災害で大きな被害を受けた広島市に見舞金を届け、視察をしました。



市役所で、共産党広島市議団の方々に、広島市内の被災状況や支援の取り組みについて説明を受けた後、現地に赴きました。
広島市では、人的被害として死者23名、行方不明者2名、重傷者12名、軽症者18名。死者には関連死がないということが、熊本市との大きな違いでした。車中泊がなかったことも要因かもしれません。
住家の被害は、全壊154、半壊336、一部損壊105、床上浸水1054、床下浸水906。一部損壊へも、仮設の入居など、支援が行われていたのが特徴でした。
また、罹災判定にかかわらず、修理中は仮設入居ができるなどの、被災者の実態に沿った柔軟な対応がされていました。生活必需品支給事業には、市独自の支援追加があって、エアコンも含む家電7品目が支給されていました。
被災者の立場にたった支援の在り方について、改めて考えさせられました。

広島市内では一番被害の大きかった安芸区の矢野地区へ
川もないところに、山が崩れて濁流・山津波が押し寄せてきたとのことでした。山には、治山ダムがつくられ、山の崩壊対策が講じられていたにもかかわらず、ダムは全く機能せず、傾斜地に建てられた住宅団地が岩石や土砂・濁流にのみこまれていました。



(この上が治山ダムです)


(流れてきたのは、人の背丈もあるような巨岩もありました)


足を延ばして、野呂川ダムの異常放流によって大きな被害に見舞われた呉市安浦町へ
片付けをしていた高齢者にお話も聞きました。「92年間生きてきて、こんな目に合うとは・・・」と、驚きを語ってくださいました。
海に近い、野呂川の下流域にもかかわらず、川は流れてきた岩石でいっぱいに埋まっていました。1mを超えるような大きな岩もありました。少し上流に行けば、もっと大きな岩石が転がっているということでした。
緊急放送は聞こえず、あっという間に濁流が家の中に流れ込んできて、2階に避難したとのことでした。放流による大水のすさまじさを感じました。







治水ダムだけでなく、治山ダムも含めて、大災害にはダムは機能しないこと、むしろ大きな被害を生んでしまうことを、目の当たりにしました。
莫大な税金をつぎ込むダム建設の愚かさに気づかなければ、人命は守れない。
多くの人に知っていただきたいと思い、被災地・広島を後にしました。
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