上野みえこの庭

日本共産党熊本市議の上野みえこのブログです。

大型ハコモノのムダづかい・・・・「桜町再開発・MICE施設」整備について、日本共産党市議団で申し入れ

2013-11-30 12:15:15 | 熊本市政
11月29日、日本共産党市議団として、市長に対し、「桜町再開発・MICE施設整備についての申し入れ」を行いました。
市からは、担当の牧副市長が対応しました。重松日本共産党熊本地区委員長も同席しました。


MICE検討委員会で、約300億円の整備費と50億円の市補助金と説明されている桜町再開発の大会議場・MICE施設の整備には問題が山積です。住民不在ですすみ、市財政にも大きな負担となるこの事業の問題点を指摘し、市民の是非を問い、整備を中止するよう求めました。

(400億円近くかかると思われるMICE施設の完成予想図)


【市議団として指摘した問題点】
① 本市のMICE整備は、400億円もかかるような市政史上最大規模の大事業でありながら、市民にまともな説明もせず、意見も聞かず、ハコモノ先にありきで当然のごとく整備計画がすすめられ、すでに検討委員会によって、「基本計画(素案)」までつくられている。
② 市は、MICEの青写真や施設内容、整備にかかる財政見通しを示しているが、すべて企業のつくった計画で、それをそのまま説明しているだけで、全く企業言いなりの計画である。
③ 民間事業者(再開発会社)がすすめる再開発であるため、ばく大な市民の税金(350億円以上)が投入されるにもかかわらず、情報公開がきわめて不十分である。全体計画の詳細、総事業費、事業費の内訳等も説明されていない。
④ 「桜町再開発事業における新たな集客施設整備検討委員会」では、保留床取得費用・内装費を合わせて、289億円がMICEの整備費用として説明されているが、その積算が示されておらず、妥当な金額なのか判断できない。
⑤ 他都市と比べても、高い事業費である。当初、お手本とされてきた「福岡国際会議場」は100億円で建設されているにもかかわらず、熊本市のMICE施設は300億円もかかるというのは妥当とは思えない。
⑥ 総事業費が示されていないが、補助金が100億円と予定されていることから推察すると、総事業費は700~800億円程度と予想される。熊本市は、全体の2割強の床しか取得しないにもかかわらず、300億円もの保留床取得金を払うということになり、民間に比べ、市はかなり高い床代を払うことになる。わかっている数値をもとに、共産党市議団が試算した床単価は、民間所有の床が20数万円/㎡に対し、市所有の床は約80万円/㎡ともなり、とんでもない高い負担となってしまう。この点では、きちんとしたデータを明らかにし、説明責任を果たすべきである。
⑦ 400億円近くもかかるMICE整備は、市の財政負担が重く、財政の悪化の一方で、市民に身近な行政サービスの切り捨てへとつながることが予想される。
⑧ 大型ハコモノ建設は、当初の建設費用の負担だけでなく、長期にわたる維持管理費の負担が生じる。今回の施設の場合、年間8億円程度と試算されている。
⑨ 再開発の中にMICEを整備すれば、ゼネコンの仕事となるので、地元建設業者が受注できない。
⑩ 1民間事業者のすすめる事業に、100億円もの補助金を出していいのか。
⑪ そもそも大会議場(MICE)整備は、前回の市長選公約として突然出てきたが、大型ハコモノのMICE施設整備の必要性が検討されていない。
⑫ 本市のコンベンションの現状は、スポーツ系や小規模なものが多く、新規のMICE施設をつくらなくても、コンベンション誘致はすすめられる。今年5月には、12000人規模の学会が既存施設で実施されている。
⑬ MICE整備を強硬にすすめるために、市が示している新規MICE施設の利用見通しは、九州の経済・文化の中心である福岡市の開催状況を上回るような見通しであり、過大な利用予測と思われる。MICE検討委員会でも、その点が指摘されている。
⑭ MICE施設をつくっても、市民から再開を強く要望されている産業文化会館を取り壊せば、中心市街地に安価で気軽に利用できる中規模の文化ホールがなくなる。「中心部に中規模ホールが必要」とした市議会特別委員会のとりまとめにも反する。

【市議団として要望したこと】1、 徹底した情報公開を行うこと
2、 市の責任で公聴会を開き、市民への説明責任を果たすとともに、全市民的な論議を行うこと。また、施策の内容や財政面での市の負担の大きさからもきわめて重要な事案であり全市民に関わる問題であることから、「熊本市自治基本条例」第34・35条に基づく住民投票を市長の発議で実施し、市民に事業実施の是非を問うこと
3、 桜町再開発事業へのMICE(大会議場)整備は中止すること
4、 市民の税金を無駄にしないためにも、まだ使える産業文化会館を再開すること
5、 「10万人を超える署名」と市議会の全会一致による取り組みで存続させた県民百貨店(当時は岩田屋)については、市としても存続できるよう取り組むこと
                                

市政の大きな無駄遣いとなる「大会議場整備」住民参加で見直すために取り組んでいきたいと思います。
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「秘密保護法」(案)の廃案に向け、頑張りましょう!

2013-11-28 18:21:42 | 国の政治
11月16日、衆議院本会議で、国民世論に背を向け、「秘密保護法案」が強行に採決、可決されました。
国会には、多くの人が押し掛け、抗議の声をあげました。

審議は、参議院に移りますが、法案の内容がわかればわかるほど、その内容のひどさに、国民の反対意見が広がっています。
私たちも、廃案に向け、力を尽くしていきたいと思います。


市議会だより12月1日号【控室から】を紹介します。

「秘密保護法」強行の暴挙は許されない
              
 11月26日、衆議院では、自民・公明・みんなの党が数に任せ、論議も尽くさないまま、問題だらけの「秘密保護法案」を強行採決しました。
 「秘密」の中身がわからない、国家権力の都合でなんでも「秘密」にできる、そして本人もなぜだかわからないうちに逮捕・処罰される、裁判になれば弁護しようとする弁護人まで犯罪者になり、そして国会議員も国家の重要事項にふれれば逮捕という、明日はあなたも「犯罪者」という怖い法律です。そして、知らないうちに戦争になってしまうということに・・・。国民の耳・目・口をふさぎ、国民をがんじがらめにする悪法中の悪法です。
国民が、その内容をわからないうちに成立させようと、強行採決に持ち込んだものですが、短い期間にも、その危険な内容を知り、多くの国民が反対の声を上げています。弁護士会はじめ、ジャーナリスト・ペンクラブや演劇人、出版関係、マスコミ、各種市民団体など、反対は、日々広がっています。どんな世論調査でも7~8割の国民が慎重な審議を求め反対している「秘密保護法案」廃案に向け、一層声を強めていきましょう!
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市議会控室から・・・「本に親しむ」

2013-11-27 01:35:44 | エトセトラ
市議会だより11月3日号の【控室から】を紹介します。

「本」と親しむ
            
 一番下の娘が小学生の時から参加している小学校での朝の読み聞かせも、十年になりました。年数回ですが、学年に合わせ、頭をひねって本を選び、毎回楽しみに出掛けています。今月は、1年生でした。入学式の時は落ち着かず、見ている方がドキドキするような子どもたちでしたが、わずか半年で見違えるように。本を開く私の周りに膝つき合わせて座り、目を輝かせて「早く早く」と、お話の始まりを催促してくれます。保護者や地域の人、登録したボランティアによる、わずかな時間の1冊の本との出会いではありますが、その積み重ねは、子どもたちの心にかけがえのない宝物を残していくのではないでしょうか。
 先日、赤旗紙面で、作家の高村薫さんは、「メールやツイッターの普及で短い言葉のやり取りだけになれば、複雑な思考や言葉が生き残れない。この流れに抗するには読書しかない」と語られていましたが、改めて本とふれあう大切さを思いました。
 秋の夜長、みなさまもぜひ本に親しんでください。
私は、孫にも絵本の読み聞かせをしてあげたいと思います。

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がんばる作業所へ応援を!・・・・やまびこ共同作業所30周年

2013-11-26 08:57:27 | 住民とともに
我が家の裏には、協作連に加盟するやまびこ福祉会のやまびこ作業所「ゴースロー」があります。(我が家の裏でなく、作業所の裏が我が家というべきでしょうか…?)
「ゴースロー」では、豆腐が作られ、入所者の皆さんが、毎日、暑い日も寒い日も、リヤカーを引いて、お豆腐のラッパを吹きながら販売に回っていらっしゃいます。今では、市内全域かなり広範囲に、まわられているそうです。うちには、毎週木曜に顔を出されます。

地域に根ざし、福祉の拠点にと頑張っていらっしゃった「やまびこ作業所」も、今年で30周年をp迎えたそうです。さる11月16日、記念祝賀会が開かれました。



1984年に誕生した「やまびこ作業所」は、市内紺屋町の旧消防署隣熊本市第3別館で活動をスタートしました。発足の呼びかけ人は、潮谷義子さん、原田正純さん、樺島啓吉さん、山本あやさん、才頭倵さんでした。その後、1987年に新屋敷へと移り、2001年には法人化を実現しました。2006年には、「ワークセンターやまびこ」と名称を変更し、現在、新大江にパウンドケーキをつくる作業所、帯山に「ゴースロー」、帯山・尾上・月出の3か所にグループホームがあります。

帯山の婦人会では、毎年地域の子育て支援のクリスマスパーティー用のお土産にやまびこのパウンドケーキを注文しています。

多くの皆さんに、やまびこの商品を利用していただきたいと思います。



私も、地域の中で、やまびこ作業所を応援していきたいと思います。
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立野ダム調査

2013-11-25 20:16:19 | 議会活動
去る11月21日、仁比聡平参議院議員の秘書・中村哲也さんにおいでいただき、立野ダムの現地調査を行いました。
立野駅に集合、駅近くの高台から、南阿蘇鉄道の鉄橋越しにダムサイトを見ました。素晴らしい眺め、北向山原生林が黄葉し、本当にきれいでした。



その後、ダムサイトの川岸に下りて、建設場所を見ました。

(調査団のメンバー)


昨年の大水害の被害は復旧が進み、流された橋が架けられ、川の中もきれいな水が流れていました。

(ダムサイト側から上流を見る)



(上流側より、ダムサイトを見る)



原生林の紅葉、美しい流れ、この自然を壊してはならないと、決意を新たにしました。

その後、ダム建設予定地に掘られている側洞に入りました。どのくらい、岩盤が強いかを調査してほしいとハンマーを渡されました。力いっぱい叩くと火花も散りましたが、硬い岩と脆い部分があり、岩は硬くても、地震でも起これば崩れるのではと、心配してしまうような状況でした。案内された国土交通省九州地方整備局立野ダム事務所の新しい所長・島本さんは、安全を強調されましたが、自然の驚異にはたしてダムが安全なのか、疑問です。また、「自然を守る」ことも強調されましたが、どんなに言われても阿蘇の大自然に立ちふさがる高さ90メートルの巨大ダムが、自然をぶち壊しにしてしまうことは明らかです。
多量のコンクリートミルクを岩盤に流し込んで、水が漏れないように地盤を固めることも、熊本市の大事な地下水の涵養域・特別地区へのダム建設が地下水に影響なしとは到底言えません。



阿蘇の大自然と熊本の地下水を守るためにも、立野ダム建設には絶対に反対! この世論を広げていかなければならないと思いました。
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