課題を残す「市電運転士の正規職員化」
「任期付職員」による正規化では安定雇用にならない
熊本市は、熊本市電運転士の正規化を表明しましたが、「任期付職員」による正規化を方針に打ち出しています。
最長5年の「任期付職員」では、将来不安はなくならない
「任期付職員」とは、「高度の専門的な知識経験又は優れた識見を有する者をその者が有する当該高度の専門的な知識経験又は優れた識見を一定の期間活用して遂行することが特に必要とされる業務に従事させる場合には、職員を選考により任期を定めて採用する」との条例に規定により採用する雇用期限付きの職員です。
「任期付職員」は、そもそも不安定な雇用
現在の熊本市には45人の「任期付職員」が採用されています。
条例にあるように、高度に専門的な知見等を有する人を期限を切つて任用するか、期間限定の仕事がある場合に期間限定でに要することになっています。
任期付職員は、あくまでも「期間限定」での任用が妥当な場合の任用形態であり、将来「期限のない」雇用に移行することを想定したものではありません。
任期付職員条例第2条では、「当該者を当該業務に期間を限って従事させることが公務の能率的運営を確保するために必要であるとき」と規定されており、原則として、期限が来れば任用は終了します。
現在、交通局の運転士の年齢構成は、
20代:7人、30代:18人、40代:26人、50代:22人、60代:6人
この方たちが、3年・5年で任用期限が切れることになるのです。
事業が継続する市電運転士等の乗務員に「任期付職員」はふさわしいものではありません。
「上下分離」の今後が見通せない中での「任期付職員」は課題を残すことに
相次ぐ重大事故の中で、市電の一部民営化「上下分離」の方針は凍結されています。
現在進められている「市電再生プロジェクト」では、「上下分離」方針も含めて、今後の市電のあり方が検討されていきます。
そのスケジュールも決まっていません。
そういう中で、3年、5年と期限を切って「任期」のある職員を採用しても、確実に正規雇用が継続される保証はありません。
この間、熊本市で「任期付職員」を、「期限なし」の正規職員へと移行したのは、弁護士資格の2人だけです。
現在、熊本市で任用されている「任期付職員」は45人、その人たちは期限が来れば原則として、任用されなくなります。
「市電再生プロジェクト」での再生が始まったばかりの今、再生の着地点は見えておらず、期限を切った採用は、運転士などの乗務員を翻弄することにもなります。
運転士等の市電乗務員を「正規化」すると言いながら、「任期付職員」では課題が残されたままになります。
安全・安心の市電運行につながるのか、疑問です。
「任期付職員」による正規化では安定雇用にならない
熊本市は、熊本市電運転士の正規化を表明しましたが、「任期付職員」による正規化を方針に打ち出しています。
最長5年の「任期付職員」では、将来不安はなくならない
「任期付職員」とは、「高度の専門的な知識経験又は優れた識見を有する者をその者が有する当該高度の専門的な知識経験又は優れた識見を一定の期間活用して遂行することが特に必要とされる業務に従事させる場合には、職員を選考により任期を定めて採用する」との条例に規定により採用する雇用期限付きの職員です。
「任期付職員」は、そもそも不安定な雇用
現在の熊本市には45人の「任期付職員」が採用されています。
条例にあるように、高度に専門的な知見等を有する人を期限を切つて任用するか、期間限定の仕事がある場合に期間限定でに要することになっています。
任期付職員は、あくまでも「期間限定」での任用が妥当な場合の任用形態であり、将来「期限のない」雇用に移行することを想定したものではありません。
任期付職員条例第2条では、「当該者を当該業務に期間を限って従事させることが公務の能率的運営を確保するために必要であるとき」と規定されており、原則として、期限が来れば任用は終了します。
現在、交通局の運転士の年齢構成は、
20代:7人、30代:18人、40代:26人、50代:22人、60代:6人
この方たちが、3年・5年で任用期限が切れることになるのです。
事業が継続する市電運転士等の乗務員に「任期付職員」はふさわしいものではありません。
「上下分離」の今後が見通せない中での「任期付職員」は課題を残すことに
相次ぐ重大事故の中で、市電の一部民営化「上下分離」の方針は凍結されています。
現在進められている「市電再生プロジェクト」では、「上下分離」方針も含めて、今後の市電のあり方が検討されていきます。
そのスケジュールも決まっていません。
そういう中で、3年、5年と期限を切って「任期」のある職員を採用しても、確実に正規雇用が継続される保証はありません。
この間、熊本市で「任期付職員」を、「期限なし」の正規職員へと移行したのは、弁護士資格の2人だけです。
現在、熊本市で任用されている「任期付職員」は45人、その人たちは期限が来れば原則として、任用されなくなります。
「市電再生プロジェクト」での再生が始まったばかりの今、再生の着地点は見えておらず、期限を切った採用は、運転士などの乗務員を翻弄することにもなります。
運転士等の市電乗務員を「正規化」すると言いながら、「任期付職員」では課題が残されたままになります。
安全・安心の市電運行につながるのか、疑問です。