初めて知る高齢という現実

最近、弱ってきたオット82歳。
何とか二人で明るく過ごしたいとあがく毎日を記録します。
だんだんグチに移行?

喜びあり

2012年09月06日 16時17分32秒 | 老いのあとさき

毎日、相変わらずの日々の中で、喜びがありました。

溯ること、5年前の9月に私にがんが発覚しました。

普通の胃腸科の健康診断で検査されて、エコーの診断の時

腹部に何かあるということで、PET検査をし、

そけい部に腫れがあったので、生検の結果

「濾胞性リンパ腫」という病名を貰いました。

 

ヒトは体中に網の目のようにリンパの道筋がありますが、

風邪などの時、首の付け根が腫れたりして、

大部分の人はそれでリンパの存在を知りますが、

腹部の奥深くで、リンパが腫れていたのです。

ゆっくりの進みですが、放っていれば、やはり死へとつながります。

 

抗がん剤を分けて何度も注射して、悪細胞を殺しながらの

抗がん剤療法を受けました。

正常な細胞も殺してしまうので、その回復を待ちながら

また次の抗がん剤ということで、何度も繰り返しました。

よく言われるように注射の直後は苦しいんですよ。

吐き気とか、体がだらしいとか、しゃっきりとは丸反対の状態…

数日して治まったら、また入院。

オットは自分の食事が満足に出来ず、入院と言うと困っておりましたが…

 

予定より抗がん剤の回数が早めに終わって、「もういいでしょう」と

言って頂いた時は、嬉しかったです。

でも、キズとして見えるわけでなく、姿無き怪盗の感はぬぐえず

しばらくは不安な月日でした。

直後は月単位、最近は半年一度と血液検査と先生の診断とを

受けていましたが、今月4日の診断で検査数値も安定しているし

5年経過したので、快癒したということで「さようなら」をしてきました。

国立機構熊本病院の武本先生、本当に有難うございました。

 

長かったようで、早い感じもします。

今後はもうがんはないと信じます。或いはあったとしても

別物であろうし、それより他の老人病の類でしょう。

 

もう忘れていることが多かったけれど、

やはり病気との「さよなら」は嬉しいものがあります。

思い出しながら書き連ねましたが、カテゴリーの「がんばあさん」

当時のことは書いています。