初めて知る高齢という現実

最近、弱ってきたオット82歳。
何とか二人で明るく過ごしたいとあがく毎日を記録します。
だんだんグチに移行?

・図書館の本

2007年07月02日 13時49分42秒 | 読んだ本のこと
まとまった仕事らしきことを、思いついても
やる気ナシの今日この頃…

久しぶりに図書室に連れて行ってもらい
3冊借りてきました。
人を待たせているので、吟味することなく
ザーッと見ての3冊。

1冊目、藤堂志津子「夫の息子」
2冊目、島田雅彦「退廃姉妹」
3冊目、宗田理「13歳の黙示録」

藤堂志津子さんは手馴れた文体の
今風の夫婦というか男と女の話。
へぇ~と思いながら読むのは、ばばぁだからカナ?

島田雅彦さんは初めて読んだ。
[4大学在学中の1983年、『優しいサヨクのための嬉遊曲』でデビュー。新世代作家の登場と注目を集める。]         
とウィキペディアにあった。

この「退廃姉妹」は時代設定が、戦争の終わるころから
戦後の混乱の時期である。
若い人が(1961年生まれ)良くあの頃のことを
書けたと感心する。

また、ウィキペディアから引用すると
[自称「サヨク」。
軽妙かつ不可解な、唯一無比の特異な文体が特徴で、随所に、読者を馬鹿にする捻くれたユーモアと、エスプリが散りばめられている、とも評される。 「村上春樹は下らないファンタジーだ」と、彼を全否定している。]

と面白い評があった。

この本には、読者を馬鹿にしたところは感じられず
至極真面目に、淡々と書かれている。
その、ベッタリしない文章が好みに合っている。

で、夜中にまた起きて最後まで読んでしまった。
3~4時間で読むのは作者に済まないと思う。

返却するまで期日があるので、また読み返したいと
思っている。