真実と幻想と創価学会

創価学会について色々書いています。ほぼ毎週日曜更新。

黒い手帖 より「『月刊ペン』事件での私の役目」その二

2011-12-04 16:11:51 | 「黒い手帖」紹介

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第四章 カルト化する「池田教」より

「『月刊ペン』事件での私の役目」その

 そもそもこの裁判には非常に難しい条件があった。池田名誉会長の法廷への出廷は絶対あってはならない」、これが学会の絶対条件だったからだ。池田氏は当事者だ。相手の弁護士や裁判長が、池田氏を証人として召喚する。これは当たり前のことなのだが、それを許さないようにやってくれというのである。

~中略~

 しかし、副会長に膝詰め談判され、拒否し続けるのはむずかしくなり、最後には二人の弁護士を紹介した。その二人が、山崎弁護士の著書に出てくる伊達秋雄、小谷野三郎両弁護士である。二人の手腕によって、名誉毀損の告訴、異例の容疑者逮捕と、学会の思惑通り進んだ。

~中略~

 ところが、その間、池田氏にお寿司をご馳走になったとき、池田氏から、それこそ、きびしい指導があった。池田氏は私に「お前は、信用できない。裏切り者だ」「学会の副会長を法廷の晒し者にした」などと、指導というよりほとんど罵声のような叱声を延々と続けた。私は、意味が分からず、黙っていた。
 なぜ叱られたのか、あとで聞かされるが、
すでに学会は、私に内密で相手側と和解の話し合いを進めていて、学会側は、山崎正友弁護士に三〇〇〇万円をわたし、被告側に二〇〇〇万円を届けた、という話だった。山崎氏は、そのとき、すでに、三億円を自分の会社シーホースに学会から捻出させており、さらに追加の金を要求していたらしく、学会側はそれを拒否したため、山崎氏は学会に反発し「月刊ペン事件で山崎が被告側に学会側の金二〇〇〇万円を届けた」という内容の上申書を最高裁に提出していた。(山崎氏は一九八一〈昭和五六〉年、三億円恐喝、五億円恐喝未遂をしたとして逮捕された)。
 
名誉を毀損されたと訴えている原告側の学会が、しかも一審、二審と勝訴しているのに、被告に金を届ける、というのは、まるで逆の話で、不可思議千万なことだった。最高裁が一審差し戻しを決めたのは当然のことだ。わたしはこの内情を、最高裁で一審差し戻しの判決が出て、初めて北条氏から聞いた。

~中略~

 後日、心労が重なって、北条会長(当時)は突然逝去される。逝去される寸前、関西にお見えになった北条氏は、私と二人きりだけのとき、しみじみと「ペン事件、君には悪いことをした。(このままでは池田先生が法廷に喚問されると)内部からやいのやいのと突き上げがあって、抗しきれず被告側に金を渡した。自責の念に堪えない。池田先生からもそういう意向があってなあ」といいにくそうに話をした。これらの経過は私の手帖、資料などに記載されており、私は北条氏の話を聞いて、「ああ、苦しんでおられるのだな」と思った。
 ここでいいたいことは、
池田氏が「おれを守れ」と指示したら、学会組織は経緯を無視して超理論で動いてしまう、という非常識な体質があることだ。

みなさんこんにちは。

今年も残すところあと僅かとなりましたが、如何お過ごしでしょうか。

妙な肺炎なども流行っているようですし、冬本番くれぐれも体調にはお気をつけください。

さて、今回の記事は少し間が開いてしまったのですが「黒い手帖」での月刊ペン事件の続きです。

書き始める前までは「乱脈経理」のことを書こうと思っていたのですが、ブログを読み返してみると月刊ペンの記事が途中で止まっているので、このままにして次に進むのも気持ち悪いので「黒い手帖」でのことをしばらく書き切ってしまいたいと思います。

月刊ペン事件はこの後、差し戻し審で隈部氏が一審、二審とも敗訴し最高裁に上告しますが、ご本人が亡くなるという結末で幕を閉じます。

ウィキにはこの学会側が勝訴しているにも関わらず、隈部氏に大金を渡していたという事実は書かれていないのですね~。

何か月刊ペン側が凄い名誉毀損を起こしたように書かれていますが、学会の動きの方が凄いよ!とんでもビックリだよ!

そうそう、今から予告しておきます。

私、決意しました。

来年最初の記事は、ブログのデザインテーマを変更します!

………大した決意じゃなくてすいませんw

もう二年以上同じデザインなので、気に入っていたのですが心機一転(?)替えてみようと思います。

おなじみの緑の画面とトカゲじゃなくても間違っていないので、これからもよろしくお願いしますm(_ _)m


6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
クロさん、こんばんは。この創価本シリーズ、良い... (高倉教授を応援する人)
2011-12-04 19:00:03
クロさん、こんばんは。この創価本シリーズ、良いですね。素晴らしいアイデアだと思います。

>ウィキにはこの学会側が勝訴しているにも関わらず、隈部氏に大金を渡していたという事実は書かれていないのですね~。

↑ナイスツッコミですね~。感動しました。私もウィキ見てみましたが、創価の人間が、都合のいいことだけを書いていますね。本部職員が書いたかもしれません。「山崎正友」のウィキも学会に都合よく記述されており、ノートでそのことを指摘されています。

ブログデザイン変更との事ですが、今のも、とっても素敵だと思いますよ。
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「『月刊ペン』事件での私の役目」その一で書かれ... (ミルキー)
2011-12-05 00:22:15
「『月刊ペン』事件での私の役目」その一で書かれていた箇所で、
<発端は『月刊ペン』の編集長、隈部大蔵氏のもとに、元米軍情報機関関係者(CIA要員)と称する男から情報が寄せられたことに始まる

このCIAという言葉で、驚いてしまったんですが、創価学会が創価学会の資金で南米コロンビアで麻薬ビジネスに手を出し、その利益を日本政界に流し、その事実をかぎつけたCIAがその弱みを握り、日本政府に対して、脅し外交をしているという話もありますが、うーん、本当でしょうか。
日本がアメリカの属国ような対米弱腰外交は、そのようなものが遠因になっているのかもしれないですね。もちろん、それだけではないのでしょうけど。
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高倉教授を応援する人さんへ (クロ)
2011-12-10 16:12:50
高倉教授を応援する人さんへ

こんにちは。
創価本シリーズ、お褒めいただいて光栄です。
元々、読みたくても家庭の事情などで買えない人に内容を紹介したいと思い始めたものです。
学会員さんでこれらの本を悪と決めつけて目にしない人たちにも、ちらっとでも目に入ればいいかなーと思っています。
そんな人はこのブログ、あんまり読んでないでしょうけど(笑)

ウィキの創価関連の記載は偏りがあります。
他の宗教団体にしてもそうですが…。
矢野氏の項目なんかもひどいものです。
でも、ウィキで創価の事を調べるような人間はもう、そこに書いてあることをそのまま信用するようなことはしません。
いろいろ手を回して苦心している人がいるのでしょうが、ご苦労なことです。

ブログデザイン、私も気に入っていて「クロ」の名前の由来でもある「クローバー」のデザインで長く愛用いたんですけどね。
私の使っているOCNのブログ人にも新しいデザインフレームがたくさん出ているので、気分を変えてみようかという感じです。
また来年どうなるか、お楽しみにしていてください♪
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ミルキーさんへ (クロ)
2011-12-10 16:23:39
ミルキーさんへ

出てきますね、CIAとかFBIとか。
日本で公安とかくらいならあるだろうと思うのですが、まあでもアメリカでも池田氏の名誉称号漁りがジャーナリストに批判的に記事にされるくらいですから、ないとも言い切れないような…。
海外で権力的にはもう本当に大したことないとは思うのですが、ただお金持ってますからねー。
麻薬ビジネス、マネーロンダリングの噂も信憑性があるものですし、ノーマークっていうのもなんだかなーとは思います。
深刻度合い、重要性でいうと、やはりギャップがあるのかもしれませんが。
CIAが週刊誌にリークってのもね…。いや、月刊ペンがどのような雑誌だったのか私はしらないんですけど^^;

日本でそれなりに影響力のある政党を持っていることか、厄介でしょうね。
欧米ではそれでカルト認定されたりしていますし。
公明党といえば、最近の民主党とのやり取りとか「なにやっとんじゃ」ということが目立ちます。
学会の頭越しの人事に怒って、民主が取り下げたり、なんだかねー。
なんで学会の許可がいるのかw
さすが学会の政治サイドを自称する、本体のない政党です。
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クロさん、お返事ありがとうございます。 (高倉教授を応援する人)
2011-12-10 20:32:42
クロさん、お返事ありがとうございます。

>元々、読みたくても家庭の事情などで買えない人に内容を紹介したいと思い始めたものです。

そうだったのですか。クロさんのお人柄がにじみでる、心温まる素敵なお話です。こんな素敵なエピソード、学会にはないでしょう。これが、学会だったら、「今はお金がなくても、買えば福運つくから買いなさい。あなたは2冊。地区で割り振られてるから協力して」となることでしょう。

>学会員さんでこれらの本を悪と決めつけて目にしない人たちにも、ちらっとでも目に入ればいいかなーと思っています。

全くもっておっしゃるとおりで、120%同意いたします。

>そんな人はこのブログ、あんまり読んでないでしょうけど(笑)

確かに少数かもしれませんが迷える未活の方も、ここをROMしている方がいるのではないかと思います。その方は、本を買うまでに至っていないでしょうから、ここで紹介することは意義があると思いますよ。
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高倉教授を応援する人さんへ (クロ)
2011-12-12 00:14:22
高倉教授を応援する人さんへ

いつもコメントありがとうございます。

学会の福運商法の押し売り、ウケました。
実際起こっていることですから笑い事ではないんですが(汗)

本の紹介は経済的なものだけでなく、親がバリ活で興味あるけどそんな本を家に持ち込めない…なんて二世、三世の方も多いのではないかと思いまして。
また、迷える未活さんなどには、ここで触りを知ってもらって実際に本を手にとってもらいたいなぁ、と思います。
そういう感じで少しでも役に立てれば嬉しいですね。
これなら私にもできるかな、なんて。
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