無念と成仏

先日の星椎水精先生のコラム「涙の意味」には、とても考えさせられることが書かれてありました。

『葬儀での涙は、成仏していない霊の「悔しい！」という気持ちからくる。やり残した仕事、幸福な日々を取り戻したいという気持ちの表れでもある。』

という部分ですが、これを読んでいると、やはり「成仏」は簡単ではないと思いました。

というのも、一般的に、多くの人が抱いているイメージに、

「無念な状態で亡くなったら、成仏できない」

というものがあると思うからです。

この背景には、アニメやマンガ、テレビなどの影響が強くあると思います。

例えば、私が今までみたマンガでも、無念で死んだ人の、その無念さを晴らしてあげると（例えば敵を討つなど）、その霊が目の前に表れて昇天していく、というものがありましたが、このようなイメージで「成仏」というものを考えている人も多いのではないかと思うのです。

つまり、「何かの原因で成仏出来ていないかもしれないけれど、その原因となる無念さなどを取り除いてあげれば、成仏出来る」と。

しかし、です。

実際はそんなに簡単に成仏は出来てはいないのです。

星椎水精先生が書かれておられるように、

「やり残した仕事、幸福な日々を取り戻したい」

という無念で亡くなっていたとして、では、どうやって他人がその無念さを取り除いてあげられるというのでしょう？

やり残した仕事、といっても、自分で立ち上げた会社かもしれませんし、その会社を他人に渡したくないとか、もの凄い執念を抱いたまま死んだかもしれませんん。

私の従兄弟のように、結婚して間もない、幸せ絶頂の時期に、突然死してしまったら？

某芸能人のように、幼い子どもたちを残して、ガンで死んでしまったら？

無念を晴らしてあげれば、成仏出来ると考えている人に聞きたいのは、このような無念で亡くなってしまった彼らの、その無念さを、他人である我々が、一体どうやったら晴らしてあげるのか、という事なのです。

ハッキリ言って、無理ですよね。

だったら、彼らの考える成仏のあり方では、成仏は不可能、という理屈になります。

霊能者たちが言うように、お経を唱えたら、死んだことをわからせてあげたら、生きている我々が無念お気持ちを持たなかったら成仏出来る？

そんなことは、絶対にありえないのです！

そのことを、早く理解する必要があります。

以前、星椎水精先生がコラムで書かれておられたように、霊体を赤子のような穢れのない魂に浄化しない限り、霊界へは決して入れないそうです。

無念さや後悔を抱いた魂は、それはそれは重い魂でしょう。

その重い魂は、お経では浄化も軽くすることもできないのです。

それらの重い魂でも浄化できるのが、星椎水精先生だけであり、つまりは背後におられる巨大な力を持ったアトランティス神様のみなのです。


星椎水精先生のホームページ：先祖供養
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