新・空と鷹と鉄の間に

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初冬の信濃路へ~3

2015-12-23 20:17:03 | 旅行

唐揚げを食べてすっかりお腹いっぱいになったところで、松本駅からアルピコ交通上高地線に乗ります。松本電鉄といったほうが馴染みがあるかもしれません。上高地へのアクセスとして松本から新島々まで走る路線です。新島々駅からは上高地へはバスが接続しています。

電車は元京王の3000系電車の改造ですが、アルピコグループカラーに塗り替えられています。ちなみにこのアルピコグループカラーはアルピコ交通のバスにも採用されており、高速バスは「Highland Express」、路線バスは「Highland Shuttle」となります。Highland Railに乗り途中の新村駅で下車します。


新村駅は上高地線の車庫のある駅ですが、2012年まで、1921年の開業当時に建てられた木造駅舎が使われていました。現在は隣に新しい駅舎が建てられそちらが使われています。この駅舎は現在処遇が決まっておらず、そのままの姿で建っています。

入り口には開業当時の筑摩鉄道の社章が残っています。老朽化が激しいですが、貴重な木造駅舎でもあるので、なんらかの形で保存してもらいたものです。

駅に併設されている新村車庫にはかつてこの路線で活躍していた元東急5000系が東急時代の緑色に塗られて保存されています。この東急5000系。一時は長野県内の3私鉄(長野電鉄・上田交通・松本電鉄)すべてで走っていましたが、老朽化のため長野電鉄では元営団(東京メトロ)3000系と元東急8500系に、上田交通(現上田電鉄)では元東急7200系に置き換えられてしまいました。松本でも元京王3000系に置き換えられましたが、この2両が保存されています。初期の新性能電車を象徴するような貴重な電車が長野の地で保存されているのは嬉しい限りです。

構内にはかつて除雪で使用されていたED301型電気機関車も保存されています。こちらは車体に電飾の線があることから暗くなると光るようです。この松本電鉄は昔から古い車両の保存をしており、鉄道博物館に保存されているハニフ1(甲武鉄道デ968)号車も長い間この新村車庫で保存されていました。

北アルプスの山々を眺めながら余生を過ごす5000系です。
新村駅から新島々行きに乗り、終点新島々を目指します。 



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