新・空と鷹と鉄の間に

ヒコーキ、ホークス、鉄道好きのブログです。

GWは名古屋へ~3

2015-05-07 19:18:03 | 旅行

5/5は一転、晴れて暑くなる予報。8時半頃にホテルをチェックアウトして、駅のコインロッカーに荷物を預けて地下鉄桜通線に乗ります。暑くなるようなので、半袖を着て出てきました。久屋大通で地下鉄名城線に乗り換えて名城公園へ。おめあては名古屋城なので一つ手前の市役所前で下車すればいいのですが、名城公園駅まで来てしまいました。名城公園の中を歩いて名古屋城へ向かいます。この道のり、今を去ること20年ほど前、青春18きっぷを使って東京からムーンライトながらで名古屋に早朝に到着。前夜に母親がもたせてくれたおにぎりを食べるために、あの時も地下鉄桜通線と名城線を乗り継いでやってきました。そして

お堀の向こうにそびえる名古屋城が見えた時、その名古屋城を見ながらおにぎりを頬張ったことをふと思い出してしまいました。あの時と変わらず名古屋城は建っており、20年という時の流れを感じてしまいました。
そんな感傷に浸りつつ名古屋城東門から入城しますが、開門したばかりだというのに券売所は行列。行列に並んで入場券を買って入城します。
現在の名古屋城は1609年に神君徳川家康公の命により築城が開始され、1612年に完成し、尾張徳川家の祖徳川義直が入城してから尾張徳川家の居城として栄えました。明治以後宮内庁の所管となり城郭や建造物が残されており、昭和になって名古屋市に下賜され、1930年には国宝に指定されましたが、1945年の名古屋大空襲で天守や本丸御殿などほとんどが焼失してしまいました。1959年には鉄骨RC造で天守が復元され、2009年からは本丸御殿の復元工事が開始、2013年から一部が公開されています。

東門から入ると目に入る、東南隅櫓。別名辰巳櫓です。こちらは焼失を免れ、尾張藩時代の貴重な遺構となっており、重要文化財に指定されています。

復元された本丸御殿の玄関部分。車寄せの部分で御殿の入り口にあたります。ここから来訪者は入ったようです。

来訪者を迎える玄関には狩野派の絵師による見事な襖絵が施されおり、来訪者に徳川家の威光を表していたことでしょう。この襖絵は太平洋戦争時に外され疎開して焼失を免れた襖から復元されたものです。色鮮やかに現代によみがえっており、息をのむ美しさでした。

こちらは藩主と対面する座敷の藩主の座る場所。一段高くなっている上段の間にはきらびやかな装飾が施されていました。じっくりと堪能したいのですが、次から次へと写真を撮ろうとする人がやってくるので、落ち着いて見ることはできませんでした。

名古屋城天守です。屋根上に輝く金鯱が有名ですね。青空に陽の光を浴びて輝いていました。天守の中に入ると博物館になっているのですが、あまりの人の多さに嫌気がさして2階部分まで見たところで降りて出てきてしまいました。本丸御殿がまた復元されるようなので、その機会にでも見てみたいです。こんどはもうちょっと空いている時期にして。
天守を出てから西北にある御深井丸へ出て、特別公開されている西北隅櫓を見に行きます。さすがにここまで来る観光客はいないのか静かでした。この西北隅櫓は清洲城天守または小天守を移築したものと伝えられ、清須櫓とも言われています。こちらはかつての面影を残し、また内部もそのままなので、江戸時代の雰囲気に浸れます。何より人がほとんどいないのが嬉しいです。

西北隅櫓を見学してから西の丸へ歩くと、天守と西南隅櫓が並んでいるのが見れます。青空に映える天守もいいですが、天守や櫓を支える石垣もまた見応えのあるもので、美しい曲線と綺麗に積まれた石垣が見事です。しばし石垣の素晴らしさを堪能してから東門へ向かいます。このころには観光客が押し寄せてきており、本丸御殿の入場列が伸びてきていました。そんな混雑し始めた名古屋城を後に地下鉄に乗ります。 


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