Walkingしているときも、ただただダイエットだけが目的なのではなくて、自得のために、あるいは健康即体力養成、すなわち頭脳の健康もねらっていくという方向に変更していくことである
佐川幸義という武術家がいた。大東流合気武術師範である。孤高の武術家であって、自分の流派を宣伝したり、門弟をたくさん作って収入増をはかるということをなさらなかった方である。さらに、あまり教えなかった。技とかも門外不出、秘伝というわけである。身体作りの方も、秘密主義であった。
しかし、教え方は非常に具体的であったらしい。宇宙との合体とか、気だとか、愛だとか説かなかった。あくまで技術であるとして、「相手のチカラを無くしてしまう」技法というのを持っておられた。
リキムということも完全否定されていた。なるほどである。力んだらおしまいである。特にJUDOでは。もっとも横文字のJUDOは、リキム武道になってしまったが。つまり、体力自慢、パワー自慢である。だから、中途半端に年をとると、できなくなる。力んだら、若い人にかなわないからである。
自得ということを繰り返し教えた。
習って覚えるものではないということである。
自分なりの工夫・研究というものが最も大事であるとされた。なるほどである。教えてもらったから、マスターできるようなものではない。武道というのは。柔道もド素人だけれども、それくらいはわかる。ボキでも。
さらに日頃の工夫鍛錬が大切であるとされた。日頃の体力養成、鍛えの日々を持つことである、と。
確かに、体力がないと、アタマまで衰える。
最初から衰えているけど、低レベルなりに、アタマの健康も大事にしていきたいと思っている。だから、体力を鍛えて、アタマの健康も維持していきたいのである。
生涯学習ごっこのコツみたいなものである。
で、ここからが大事なことである。
それは惚け防止のために、いろいろ語学学習をやっているが、この武道鍛錬と語学の鍛錬学習は一致しているのではないかということである。
FBの中国語学習グループの先生が、自得に関して書かれていたのである。さらに、学習方法のことも教えていただいた。佐川幸義先生のことも、このFBで教えていただいた。即、Amazonに注文したのが一昨日。昨日来たので、家で読了。
書名を「透明な力 不世出の武術家 佐川幸義」(文春文庫 木村達雄著)。なお、著者は東大の数学科から同大学大学院を出て筑波大学の教授までされた方で、剣道、合気道、大東流のそれぞれの段位を取得しておられる方である。
大変に感動した。
自得の部分にである。
教えてもらってナンボの世界でない。
確かに自分で努力していないと、マスターできない。語学も武道も。否、あらゆる生涯学習ごっこが。
完成はないのである。
四六時中、自得を目指してやっているかとなると、ボキは自信がない。語学も生涯学習ごっこのことも忘れているからである。
早い話が、机に向かっているときだけである。
これをである。Walkingしているときも、ただただダイエットだけが目的なのではなくて、自得のために、あるいは健康即体力養成、すなわち頭脳の健康もねらっていくという方向に変更していくことであると気がついた。
アホ・バカ・惚けのボキには、最近にない良書であったと思う。
またまた生まれかわるかもしれないねぇ。
今更だけれども。
Bye-bye!